ペルシャ湾にもタコがいたよ!

   私がかつて赴任していたサウジアラビアの東部地方のカフジでは休日ともなれば、多くの釣り人たちがアラビア湾(ペルシャ湾)で釣りを楽しんでいます。私もその中の一人。かれこれ18年に及ぶ滞在期間中に外道を含めて90種類以上の魚類を釣ってきました。しかし、タコの姿を見ることはありませんでした。

 帰任も間近かな1997年、いつもの通り釣り糸を垂れていました。その日は潮が悪かったのか、まったく魚信がありません。何度もリ-ルを巻きあげましたが、餌もそのまま、おやっ?何か掛かったかな。だが、魚信は消えてしまいました。

 捲き上げた仕掛けには得体のしれない軟体動物が絡みついています。

 タコだ!12cmくらいの小さなタコです。ここではイカはたくさん獲りましたがタコが掛かってきたのは初めてです。




「こんなものが釣れたよ」私は仲間のアラブ人釣り師に聞きました。「これはアラブではなんという名前なのかい?」

 周りの男たちも首をかしげています。

 帰り際に魚屋に寄ってきいてみると
「オクトパス」そりゃ英語だろ。彼もアラビア語ではなんというか知らないようです。

 図書館で魚類図鑑を調べましたが、ペルシャ湾(アラビア湾)のタコについては何らの記述は見つかりませんでした。

 後日、写真に撮ったそれを知り合いに聞いて回りますと「これはAkhtabotっていうんだよ」ようやくレバノン人が教えてくれました。 

そういえば西アフリカのモロッコやモリータニアから日本にタコが沢山輸入されていますね。地中海料理にもタコが食材になっています。だから地中海に面した国のレバノンの彼は知っているのですね。

 だが、ここのタコはヒョウモンダコみたいに毒があるんじゃないか? 12cmのチビダコ。食べるのは止めて釣り餌にしました。帰任するまでタコが獲れたのはこれが最初で最後でした。このタコ餌で何が釣れたのか・・・覚えていません。

タコ イラスト.jpg

 アラビアのタコはこんなランプの中にいるのかなあ・・・呪文を唱えると出てくるよ。
そりゃ、フェイクニュースだろ! 

 

コメント

このブログの人気の投稿

都内の秋を散策しました

園芸で育ったハーブ類、 料理に役立っています

残っていた戦時中の防空電球