アラビアの海で貝を拾おう!
かつて私が仕事のため家族と永年住んでいた所は、サウディアラビア王国のアラビア湾側のカフジという町でした。沙漠の国といいながら、海岸沿いのこの町の人口は約4万人、会社の社宅の前には青い海が広がっています。 ここは、私が子供の頃、夏休みに良く貝拾いをやった神奈川県の湘南の海岸に似ています。
カーキ色の果てしない沙漠、その突端はアラビア湾で途切れます。そこからは緑がかったアラビアンブルーの色の遠浅の海が続いています。海岸には無数の貝殻が散乱しています。嵐の翌日、海岸を散歩していると海岸には強い太陽に照り付けられてボロボロになった貝殻の上に、打ち上げられたばかりのつややかな貝が目に付きます。
休日、家族そろってそうした貝を集めるのも娯楽の少ないこの沙漠の町では、楽しいひと時なのです。
カフジに住む同僚のK氏ご夫妻が集めた貝です。額に入れて飾ると部屋のインテリアにもなります。まるで蝶々のようですね。ブログ掲載のため写真をお借りしました。
夕食の一品とするため、仕事を終えたあとリクレーションをかねて、海岸の岩場の海で潜って採ります。日本のさざえよりずっと小型ですが、このさざえもどきのつぼ焼きは美味です。1990年代には数がめっきり減ってしまいました。
さんご礁に生息しています。これも楽しい休日のリクレーション、貝柱は刺身、バタ焼き、しょうゆ焼きなど。(詳細は2006年1月12日ブログ(愛媛県愛南町の珍味ヒオウギ貝)でリリースしています。あわせてご覧ください)
海底の岩にしがみついています。ちょっと見ただけでは岩と同じで判りません。貝柱が美味なので、潜ってトンカチで剥がして採ります。(詳細は2006年2月27日ブログ(アラビアの海に住む謎のアンパン貝)でリリースしています。あわせてご覧ください)
この細長い貝は1980年代には海岸のいたるところに転がっていましたが、91年の湾岸戦争以降、数は減って私が帰任した98年には数えるほどでした。原油の流失で環境が破壊されたのかもしれません。記念に持ち帰るため、海岸を何度も歩き探さねばなりませんでした。
夏のあいだは波のない穏やかなアラビアの海、しかし、気温は45度にもなります。
この黄色い可愛らしい貝を使って何かインテリアデザインを考えましたが・・・今だにアイディアが浮かびません。
嵐のあと、波で海岸に打ち上げられた海藻のなかに絡まっているのが見つかります。生きている貝は茹でて食べると美味しいですよ。 室内インテリアとしても面白く、東京の我が家の居間に飾っています。
真珠貝 半月形の貝柱、固いがニンニクバタ焼きが美味です。中に小さな真珠が入っている事もあるので、調理の時に取り除きます。さもないとガリッ!(詳細は2006年2月27日ブログ(アラビアの海に住む謎のアンパン貝)でリリースしています。あわせてご覧ください)
磯の岩棚に生息している巻貝の類。茹でて食べてみましたが、固くてイマイチでした。殻を割って取り出し、釣り餌にしました。
まあ、よく集めました。自分でも感心するくらいです。 皿に盛り合わせにして楽しみましょう。
もし、アラビア湾に面した国々、ドバイ、バーレン、カタール、クウェイト等を訪問する機会がありましたならば、 海岸でこれらの貝を拾い歩くことをお薦めします。 旅の良い記念となることと思います。
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