ノルウェーのノールカップ(Nordkappu)で見た真夜中の太陽

  今年2021年の元旦、日本で一番早く見られる千葉県の銚子の初日の出をテレビで放映していた。そうだ、大分昔の話だが真夜中の太陽を見たことがある。コロナ禍で旅行もいけない昨今、やはりアルバムを開いて旅の思い出にふける事としよう。




 ノールカップはノルウェー北部の北極圏に位置するマーゲロイ島にある岬だ。40年前に海外勤務をしていた際、休暇の家族旅行のプランを練っていた時にふと思いついたのが真夜中の太陽を見ようという事だった。そこまでどう行くのか皆目見当がつかなかったが、とりあえず、妻と二人の子供を連れてノルウェーのオスロに旅立った。

 オスロの旅行代理店で話を聞くと「この時期(8月)ではトロムセ(ノルウェー中部)ではもう遅すぎます、北端のノールカップまで行かないと見られません。もう今年のツアーは終わっています。ただし、フィンランドに行けばツアーがあるかの知れません」との事。

 そこで、ただちにフィンランドに足を延ばすことにした。ヘルシンキの旅行会社では、もう今年の最終バスツアーが出発してしまったという。がっかりしたが、係の人は「これからイナリまで飛行機でゆけば、そこでピックアップしてあげます。ただしドイツ人たちの旅行ですが、ガイドは英語ができるから大丈夫です」

 ラッキー! 最後まであきらめなかったことが幸いした。フィンランド中部のイナリ空港ではバスツアーのガイドさんが待っていてくれた。これから残りの5日間の旅を楽しむことができた。

 ドイツ人たちは時間にうるさい。遅れないように出発5分前には行くがそれでも文句を言われる。幸いにも、かならず遅れてくるご婦人がいたので矢面は彼女に向けられた。毎回のブーイングの中、そのご婦人の肝っ玉の太さよ。



 旅の途中の山小屋風のホテルは最適とは言えず、また、トナカイのステーキやスープは口に合うものではなかったが、バスは無事フィンランドから国境を越えてノルウェーのノールカップに到着した。ホテルで仮眠をとったあと、いよいよ目的の真夜中の太陽を見に出かけた。子供たちは眠い目をこすりながらついてくる。

 北極圏というのにそんなに寒くはない。聞くと海流のおかげで真冬でも海は氷結しないという。ともあれ、断崖絶壁の岬にたどり着いた。



 ちょう度真夜中、時計を見ると正しくゼロ時だ。水平線に沈み行く赤い太陽はしばらくすると再び登ってゆく。素晴らしい光景を目の当たりにした。
      

 
  バスは帰路フィンランドのロバミニエにたちよりここでラップ族の儀式を体験、チクリと刺される蚊の大軍に悩まされながら、ラップ族の伝統儀式を体験した。トナカイのミルクの不味さよ・・・これも経験と飲み干した。

 行き当たりばったりの休暇の旅はまだまだ続く。次はどこにゆこうか・・・ドイツのフランクフルトに向けフィンランドのヘルシンキ空港をを後にした。

コメント

このブログの人気の投稿

都内の秋を散策しました

園芸で育ったハーブ類、 料理に役立っています

残っていた戦時中の防空電球