とんがり頭の奇妙な魚ーサカタザメを釣っちゃた!
9月28日付け日経新聞(夕刊)に鹿児島の水族館で23年も気づかず飼育されていた新種のサカタザメの記事が掲載されていました。日本では本州南部に生息している魚です。とんがり頭の奇妙な魚、サメではなくエイの仲間です。私はサウジアラビアで40年前に勤務していた時にペルシャ湾(アラビア湾)で休日にはしょっちゅう釣りを楽しんだものです。サカタザメは外道としてしばしば釣針にかかってきました。
海岸でタイを釣っている時にすごい当たりがあり、海岸に突き刺した釣り竿が倒れずるずると波打ち際に引きずられて行きました。あわてて駆け寄って拾い上げてリールのドラグを緩めます。竿は満月のようにしなってリールからはビビビッと道糸が繰り出されます。釣り人にとって最高の醍醐味を味わいました。
ようやく上がってきたのはこの三角野郎でした。コイツは食べられるのか?持ち帰って図書館で調べる事にしました。刺身、湯引きして酢味噌などの料理がありますが、姿を見るとやはり気持ち悪いですね、食べるのはやめました。
学名 :Rhinobatos granulantus ( Cuvier 1829, Blevbad 1944)
英語名 : Guitar Fish
アラビア語 :Suss, Nauran(Trucial Coast)
スワヒリ語 :FUwanda,, Joza
日本の類似種:サカタザメ (鹿児島の水族館の新種は裏が白い幽霊みたいですからモノノケトンガリサカタザメと名付けられました)
喜んだのはここで暮らす日本の子供たち、ただでさえ単調な砂漠の生活には格好の玩具ですね。理科の先生の気持になってこの魚の名前やどこで釣れたかを教えました。このあと日本人小学校の先生に持って行ったのでしょう。次に釣れたサカタザメ君は引きを楽しんだあとリリースしました。
サメと名前がついていますがエイの仲間です。英語名はギターフイッシュ(なるほどそっくり!抱えて歌ってみましょうか)アラビア名はススとかナウラン、アフリカのスワヒリ語ではフワンダと呼ばれていますから、ここではそんなに珍しいという魚ではなさそうです。日本では本州南部で陸揚げされており、スキ、カイメ、コオト、トオバなど地方によってそれぞれ呼ばれています。
ひっくり返して見ると、新聞で書かれている通り三角巾をつけた幽霊みたいです。ゲゲゲの鬼太郎のお友達の妖怪サンですねえ。そう思うと親しみがわいてきました。
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