晩秋の日光を訪ねて

 日光東照宮、いつ行ったのかなあ・・・昔の事とて覚えていない。多分小学生だったころの遠足だったか?日光は1999年世界遺産に登録され、昨年平成の大修理で陽明門など修復された。久しぶりに行ってみよう。そう思いたった晩秋、紅葉狩りを兼ねて妻と日光を訪れた。
 平日だから、と気の向くままに東武鉄道の浅草に。しかし特急は満員。仕方なく会津但行きの特急リバティで下今市駅まで。ここから後部に連結されている日光行の4号車に乗り換え(特急券はいらない)10分ほどで東部日光駅に到着。

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 日光は小学生の時以来だからまったく勝手が分からない。まずは帰りの特急券、17:23のけごん44号を、さらに小判型の世界遺産巡りのバス手形を購入した。勿論、案内所で貰った観光パンフレットは妻とそれぞれの片手に。

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 11:45 神橋でバスを下車。「まずは腹ごしらえするか」うろうろと探しまわった結果、ホテル清晃苑の日光名物「ゆば御膳」を堪能した。

 輪王寺を横目に見ながら近道をして東照宮へ。なるほど、世界遺産を訪れる観光客は多い。その人込みに交じって歩く。残念だが紅葉の季節は盛りを過ぎていて冴えない。一方、杉並木は観光客の列にまけず堂々と聳え達ち見ごたえがある。
 
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 石鳥居をくぐる。神厩を飾るあの有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿たち、見事に修復されていた。

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 陽明門、日光の観光の目玉だ。平成の大修理御のきらびやかな彫刻に人は釘付けにされている。もちろんスマホが主役となっているが・・・。

 唐門を過ぎ、東照宮御本社へ。ここはまだ修復中であった。

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 御本社の横の眠り猫を見上げて、家康公が眠る奥社へ。長い階段が続く。207段の一つ一つが一枚板の岩盤を削って作られており、その高い段差で一歩一歩がつらい。1、2、.3・・・98段、モウ数えるのはやめた。やっとこさ!最後の階段を上がる。ベンチで一休み。疲れをいやし奥社の家康公の墓所へ、さすがに大きくそびえ建っており江戸幕府の祖の威厳が感ぜられる。

 東照宮を後にして、日光東照宮宝物館へ。ここで8分間の映画、丁寧な説明だ。しまった!ここを最初に見ておけばよかった。そうすれば、東照宮をもっと理解できたのに・・・。 

 疲れた脚が駄々をこねそう・・・。なだめながら次の 大猷院廟に向かう。

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 ここは徳川三代将軍「家光公の墓所で、境内には世界遺産に 登録された22件の国宝、重要文化財、また境内に林立する。315基の灯籠が見事だ。 

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 ちなみに祖父の家康公の東照宮は神社だが、家光公のここはお寺である。 山門の天井に描かれた格子はそれを表している。 また 大猷院廟は祖父に遠慮して東照宮の絢爛豪華さにくらべ、幽玄、寂を主眼として建築された。ここまでは観光客もあまり足を延ばさないらしい。人影はまばらである。 ようやく中学生の団体がきて賑やかになる。

 次は日光二荒山神社に向かう。やれやれ疲れた。参拝のあと、今回はこれで打ち止め。15:30 バス停に向かう。

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駅前の道路、まだ紅葉が美しい。最後に目の保養となった。乗車時間にはまだ時間がある。この時間を利用して日光名物のお土産を物色。

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 特急華厳55号で東武浅草駅には19:15に帰着。一日中良い日よりに恵まれ世界遺産と自然美を満喫した旅だった。





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