東京都庭園博物館(目黒)は樹木に囲まれた閑静な博物館です。1933年(昭和8年)に朝香宮鄭として建築、1947年に皇籍を離れた殿下はこの邸宅から移られました。その後、1983年(昭和53年)になって庭園美術館として開館しました。また、特色のあるこの建物は2015年(平成15年)に国の重要文化財に指定されております。この美術館でブラジルの先住民の椅子展(2018年6.30-9.17)が開かれたのを機に散歩方々鑑賞しました。
緑の小道を進むと瀟洒な本館が現れます。内部は1910年から30年にかけてフランスを中心にヨーロッパを席巻したアール・デコ様式の装飾が残されています。
そういう趣きの部屋にブラジルの先住民制作した不思議な椅子が展示されています。どれもがアマゾンの野生動物をモチーフとした作品で作者のたくましい大自然の伊吹きが心に伝わってくる気がしました。
一つ一つが違う表情をした動物たち。アルマジロ、ピューマ、サル、種々の鳥、また亀や魚など生活に密着した生き物がそばにいるようです。これが全部椅子なんだ・・・・。 時間がたつのを忘れ鑑賞しました。勿論カメラに収めるのも忘れません。
美術品の群れを一巡したあと庭園にでました。
瀟洒な薄クリームの本館には広大な庭園が続いています。西洋庭園、表の道路の車の騒音が気になりますが開放的な緑の芝生は目を和ませてくれます。
更に日本庭園に足を運びます。築山と池、それにかかる橋、桜や紅葉などそれぞれの季節に模様替えをする樹木などを愛でながら日本家屋へ、ここは国の重要文財の茶室「光華」と朝香宮殿下が命名され昭和11年に上棟しました。茶室は小間、広間、立礼席からなり、特に立礼席は外国人のために考案されたものと言われています。
再び西洋庭園に戻り出口にむかいます。約二時間にわたりブラジルの野生動物を椅子に託した想像力と庭園の豊かな緑を満喫し外に出ました。、
コメント
コメントを投稿