犬が吠えてもキャラバンは行くー実際に見たアラブの格言
国連の決議にもかかわらず9月15日、北朝鮮はまたミサイルを発射しました。日本の上空を飛び越えるのは6回目です。去る8月22日のスイスジュネーヴにおける国連の軍縮会議で「北朝鮮による核・ミサイル開発は世界全体の重大な脅威だ」とアメリカの代表が訴えたのに対し北朝鮮側は核の脅威の矛先を向けているのはアメリカだと反発しました。そして、「犬が吠えてもキャラバンは行く」とアラブの格言を引き合いに出してミサイル開発は正当なものだと主張しました。これをニュースで聞いた私は かつてアラブで生活をしていた時のことを思い出しました。
私が20年前に仕事をしていたサウジアラビアでは、犬は不浄のものとされていますから誰も飼う事はしません。砂漠に暮らす遊牧民(ベドウィン)たちは羊の飼育のため飼ってはいますが、誤って犬に触った場合は穢れを払うため手や足を水や砂で清めるのだと言っていました。
疎外された犬たちは町のゴミ場をあさって生き延びていますから、当然野犬は増えるわけです。狂犬病が怖いから何とかしてと知り合いの警察署長にいいますと「我々が鉄砲を持ち出すと不思議と犬の姿が消えてしまう、彼らは賢いから駆除は難しい」と残念そうに両手を広げ首をすくめていました。
付近の砂漠にはこうした野犬の群れが屯しています。私がそんな群れのそばをゆっくり車で通り抜けようとした時、リーダーの犬が吠えかかり、そのあと20匹程の犬どもも同じように吠えながら車を取り囲みました。こりゃ大変だと車のスピードを上げたところ、犬の群れは猛然と吠えながら追いかけてきました。
「犬が吠えてもキャラバンは行く」
成る程、アラブの格言通りでしたね。スピードを70Km/h に上げたところようやく振り切ることができました。やれやれ・・・車に乗っていてよかった。もし、らくだに乗っていたらずり落ちていたかもしれません。 ’’’
暇人のつぶやき
キャラバンは生活に必要な物資だけを運んでいます。核兵器やミサイルを積んだキャラバンなんか不要です。北朝鮮がいう犬たち{国連決議)はそのために吠えているのですよ。ミサイルを持っていれば犬なんかすぐで振り切れるから聞く耳を持たずということでしょうか?
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