アラビアで魚の大きさを示すにはどんな仕草?

 昨日、釣りをしていたら大きな魚がかかったよ。とアラブの友人が自慢げに語ります。それはラッキーだったね・・・して、どのくらいのヤツだったのかい?その質問に彼はゼスチャーで答えます。





















🐟
 彼は左手を伸ばして右手の手のひらを肘のあたりに添えます。とすれば、指先から肘のあたりのサイズのようですが、このゼスチャーは正確なサイズを示すものではなくて大きいことを表現するもののようです。

 フ~ンでかいね、それは。オレもこの前でかいのを釣ったぜと両手の人差し指を立てて長さを示します。彼は怪訝な顔をしてわからないといいます。 

 「一体、どっからどこまでなんだその魚の大きさは?あいだには何もないじゃないか?」

 日本人の釣り人だったらすぐ理解できるこのゼスチャーはアラブの人にとっては、指と指との空間には魚の存在などないのです。
              
🐟
 それじゃあ、それよりもっとでかい魚を釣ったらアラブではどう表現するんだね。と、いじわるな質問をしますと彼は一瞬困ったような顔をしましたが、左手の肘にあてた右手を肩まで延ばし、今度は左手をぐるりと右手の指先まで移動させました。 周りのアラブの仲間たちも大笑いしていましたから、これは彼がとっさに考えついたのでしょう。 

 私はこのアラブの魚の大きさを示すゼスチャーが気に入って現地では長年使っていました。

暇人のつぶやき

 日本では両手の指をひろげるしぐさはもう過去のものになっているのかもしれません。そんな大きな魚?ほら吹くな、と思われてしまうからでしょう。釣り人はスマホの写真で釣った魚を誇示する時代です。

 

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