断・捨・離の時代だが、我が家に残るオレだけの文化遺産

   これまだ使えるな、もったいないな・・・そういう思いが残る数々の品。このままではゴミ屋敷になってしまう、処分しなきゃ、そう決断してもこれは粗大ゴミだから区役所に電話しなくてはならないな。シールも買いにゆかなきゃ・・・あれこれ面倒くさい。そう思うとなかなか重い腰が上がりません。 ある、ある いらないものが、もう使わないパソコンのコード類や部品。電気製品、衣類 靴 場所塞ぎの百科事典エンサイクロペディア、これは何とかゴミで捨てることができました。 

 スキー。 これは粗大ごみですと張り紙されストックとスキー靴だけを持っていってくれました。 大きなプラスティックの箱はバラバラに切断してなんとかOKでした。 それでももう使わないパソコン本体やビデオカメラなどが押し入れのなかに眠っています。 なんとかしなきゃ・・・。

 25年前、親から受け継いだ古びた家を建て替えました。 だが、捨ててしまうには惜しい調度品や室内装飾をどうするのか? 毎日見慣れたこれらが無くなるとさみしい気持ちになりますね。

 新家屋には、こうした骨董品はデザイン的に違和感があるのではないかと危惧していましたが設計士さんのおかげでいくつかは採用されました。いまでは我が家の自分だけの文化遺産に登録されています。

昔の応接間の照明と父の書斎の船の窓

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応接間の天井にあった照明器具、デザインもユニークなので、居間に再利用しました。 電球は4っ。 もちろん省エネのため今はLED電球です。 父の書斎にあった昔の船の窓、 今の家には船のキャビンを模した部屋があります。インテリアとして使いました。


昭和初期の電気スタンド

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  残念ながらフランス製のきらびやかなデコレーションの電気スタンドの傘は当の昔に壊れてしまいましたが、スタンド本体は新しいピアノのそばで活躍しています。 とすれば、この電気スタンドは1930年の母の時代から妻の時代を通じて、87年間もピアノを聞きつづけているのかなあ・・・。  


鎌倉彫の手あぶり火鉢

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昔はエアコンなどない時代、応接間の暖房はこれとガス・ストーブでした。今はこの火鉢は居間に置いて1年に一回くらい鉄瓶でお茶を点てて楽しむくらい。 もう一つの火鉢には観葉植物が入っています。左の写真のアールヌーヴォー風の椅子は5年くらい前まで使っていましたが、粗大ゴミで処分しました。


母のお嫁入り道具の長火鉢

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 今は無用の長物がこの長火鉢、少年時代、寒い日に外から帰ってくると股いだり、手を翳して暖をとったっけ・・・。思い出が頭をよぎります。 今は読まない書籍がぎっしりと詰まっています。 

石灯篭とつくばい

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 家を新築するとき庭の灯篭や石などだいぶ不要物が出ました。植木屋さんに全部処分してくれと言ったところ、代々継いできたものを粗末にはできません。何とか工夫してみます、と作ってくれた玄関先のつくばい。脇の石灯籠は父が郷里からもってきた400年前のもの。数基あったそのうちの程度の良い部品を使って組み立ててくれました。外出する時、帰ってきた時はいつも私の目を楽しませてくれます。 

暇人のつぶやき:

 いま私の持っているものは・・・なんの価値もありません。断捨離の時代、これは将来なにも残っていないでしょう。あ~ぁ。

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