本当のことをいう奴は、首を切られるー実際に見たアラブの格言
私が長年仕事で暮らしていた中東では、真実は千に三つくらいだーと言われています。だから仕事で事故や間違いが起こり、それを調査をするときに一体何が本当なのかその責任は誰がとるのか分からないので、ほとほと手を焼きました。
アラブには
本当のことをいう奴は、首を切られる。
という格言があります。 誰もが自分に降りかかってくるような不都合な出来事には口を閉ざしてしまいます。その調査を進めてゆくと、言うことがとんでもないでっちあげのウソであることが分かって唖然とすることがしばしばありました。アラブ人は自分に災難がかかってくるとき(ただし、それが他人に迷惑をかけないならば)、ウソをつくことは当たり前とされ、それは世間一般にも通用するようです。
別の格言では
きちんとした嘘の方が、水っぽい真実よりましだ。
とありますから・・・。
私は仕事で事故があった時には他人の言葉だけでは信用せず、必ず自分の目で現場を見て確かめてからレポートしてきました。アラブの部下たちは不満顔です。事故の規模の過小評価の報告に反論すると「まずい出来事が起こった時、なにも本当のことを言う必要はないじゃないか、我々はあなたや会社のためを思ってかばっているのに・・・」と答えが帰ってきました。そして、
「Up to you!あなたの責任でやってくれ、あなたは(それが原因で)首を切られても、帰るところ(日本)があるから良いが、私たちはここでは暮らして行かなくてはならないのだ」
なるほど、ウソはつくのは最良の自己防衛手段なのですね・・・・ ちなみにウソがばれないように彼らがよく言うことは「知らなかった」 というウソです。もしかして今、日本でもやっていますね。嘘も方便!な~んだ、昔からそうだったのだ・・・。
暇人のつぶやき:
豊洲の地下空間の問題は一人の自己保身のために、どれくらいの人々が迷惑を被るのでしょうか、その影響は計り知れません。
隠された事実が暗渠の中でろうそくの火を灯すように見えてきています。これからもぞくぞく出てくるでしょう。のらりくらりとウソっぽい弁護の繰り返しは恥の上塗りですよ。関係した責任者の方々、なんでそうなったのか隠ぺいせず正直に言ってください。メディアからはあれこれ言われるかもしれませんが勇気を出してください。
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