初夏の北海道の旅―富良野、余市
6月12日、札幌に着いた。今回はこの札幌を起点として北海道の各地を回る計画だ。本州では東京から近郊の行楽地に行こうとすれば交通のアクセスは行き当たりばったりで済む。しかし札幌からはそうは行かない。そこでガイドブックを吟味して翌日の13日は富良野・美瑛へのバス旅行、14日はJR函館本線を乗り継いで余市を訪れることとした。
富良野・美瑛
6月13日朝、8時40分札幌駅前のバスターミナルを出発。ふらの・びえい四季物語コース(7200円)は最盛期では5~6台で連なってゆくそうだが今日は2台。そぼふる小雨の中を出発した。
当節、乗客の三分の一は中国の人達だ。甲高いおしゃべりが気になるが、これは日本人のおばさんたちも同じ。感心したのは彼らが時間を守るということである。遅れて置いていかれると困るということもあるがガイドさんの指示にしたがってバスに戻る時間は日本人より早い。昔、デンマークでバス旅行の際、きめられた時間を過ぎると戻らない人を置いてさっさと出発したのでびっくりしたが、大丈夫、日本ではガイドさんはいつも人数を数えているから心配ない。
山道を走行中ガイドさんが「ほら、キタキツネがいますよ」という。残念ながら座席からは見えなかった。
昼食に予定された富良野の新プリンスホテル。北海道の特産品が食べられると思ったが、本州のホテルの食事と変わらない。ちょっと残念な気がした。
ホテルの脇のニングルテラス。ニングルとは作家の倉本聰氏の著書に登場する北海道に昔から住む15cmの妖精「森の知恵者」のことである。 20周年になるという。15軒のしゃれたログハウスではクラフトマンたちがニングルの気持ちになって、知恵を絞って作った種々の作品が販売されている。 森の中を散策しながら一軒一軒を見て回るのは時間を忘れるほど楽しいものだ。必見の場所である。
お目当ての富良野のファームのラベンダー畑(左側上)はまだ時期が早く最盛期は7月上旬だ。まったく咲いていない。がっかりだ。温室でみたそれは十勝岳を望む広大な地に咲くものとはしょせん迫力に欠ける。 このファームはラベンダーオイル生産のために作られたという。7月下旬に収穫される。それでも、ハマナス、ポピーやサルビアなどが盛りで目を楽しませてくれている。
札幌に戻ったのは午後の7時であった。
余市 6月14日
札幌発 8時43分 函館本線小樽行き。この出発時刻に遅れるともう後の列車がない、急がなくっちゃ!
小樽着 9時28分 倶知安行きに乗り換え
小樽発 9時36分
余市着 10時00分
ニッカの社名は太平洋戦争の最中ウイスキーが作れず、果実飲料の製造のため社名を変更し「大日本果汁(株)」からニッカと名付けたという。
竹鶴政孝とリタ夫人と ご夫婦の住居
ウィスキーのすべてが展示されている博物館は面白い。ガイドさんの説明のあと、もう一度見て回った。
見学時間は約70分、そろそろ昼時だ。
そばの海産物のお店垣崎工房で待望のうに丼を注文。4種類もあり、ばふんうには4500円、ちょっと高いな・・・次の値段のあかうに(むらさきうに)2460円(酢飯は50円増し)と海藻サラダ220円にしておこう。
雨の中、次の目的地、旧余市福原漁場へは駅前からタクシーでゆく。(790円)
見学後は原酒の試飲はモルト、ブレンデッドウィスキーとリンゴ酒の3種類。いずれのグラスにもワン・フィンガー(約1cm)が注いである。自家用車を運転して訪れた人たちは絶対飲んではいけない。その人たちにはウーロン茶などが用意されている。その人には申し訳ないがニッカの味比べを堪能した。
見学時間は約70分、そろそろ昼時だ。
そばの海産物のお店垣崎工房で待望のうに丼を注文。4種類もあり、ばふんうには4500円、ちょっと高いな・・・次の値段のあかうに(むらさきうに)2460円(酢飯は50円増し)と海藻サラダ220円にしておこう。
雨の中、次の目的地、旧余市福原漁場へは駅前からタクシーでゆく。(790円)
福原漁場(ぎょば=と読む)は国の指定史跡となっておりニシンの豊漁が続いた明治時代に福原家が経営していたもので番屋と呼ばれる住居を中心とした蔵や加工施設などの建物群である。漁期には多くの出稼ぎの漁夫たちもここで生活していた。運がよいことにちょうど地元婦人会の郷土歴史勉強会があり、参加させてもらえた。
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