川を渡り終わるまでは、ロバにだって「旦那様」というものだー実際に見たアラブの格言

 10年あまり前にモロッコを訪れた時、世界遺産のカスバ、アイト・ベン・ハドゥを見物しました。この時は冬場で増水しているマレ川を渡らねばならないのでロバに乗りました。少年たちが盛んに「オレのロバに乗れ」と客引きしています。ロバなんか乗ったことがないので川の中央でずり落ちそうになり、あわててしがみついたものです。ロバはお構いなしに進んでゆくので対岸に着いたときはホットしました。


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世界遺産のカスバ アイト・ベン・ハドゥの頂上から撮影 

     

川を渡り終わるまでは、ロバにだって「旦那様」というものだ

 アラブの格言どおりロバの背中で何もできないから頼り切るのは当然ですね。 ロバはアラブでは間抜けやのろまの代名詞です。

聞く耳を持たぬヤツと話すくらいならロバと話したほうがましだ

という格言もあるほどです。でも必死に背中にしがみついている私はロバのやつにバカにされたのではないでしょうか。

また、川を渡るには

ざわめきのある川をわたれ
   
と言われています。静かな淀んだ川は深みにはまる恐れがあります。川底の小石で飛沫を上げている所は浅くて安全です。 ロバはそこを選んで通って行ったのではないでしょうか。 

 賢いヤツです。間抜けの汚名返上ですね。 旦那さま!

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