生まれて初めて見る魚、これが食べられるかどうか気になりますね。食用とわかったら次に考えることは、旨いのか不味いのか? 刺身になるのか? 焼くのか煮るのか、フライにするのか? 連休の最終日、夜釣りから帰ってきた次男が言うには、釣ったところは東京湾口、「はちびき」という妙な名前の魚で食べられる・・・。これだけしかインフォメーションがありません。

 
 「これは外道だよ。 ムツ釣りの間にかかってきたんだ」 と息子。

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 だが、真鯛をスリムにしたようなその姿はなかなかの♂イケメンです。♀ならばアニメのカワイコギャルになぞらえてもおかしくありません。 しか~し、つれない答えが待っていました。

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   体長:56cm   重さ:1.6kg


 「この魚は市場に出回らないから、一匹2~300円だそうだよ」

 「・・・・・・・」

 とにかくも調べてみることにしました。インターネットで検索してみると あるある、先の疑問の全部が解明しました。
 
  はちびきは 赤サバともいわれますが、漢字で「葉血引き」と書きます。なるほど身が赤いからそう言うのか。でも、妙ちくりんな名前ですねえ。 これじゃあ、スーパーにおろしてもお客さんは素通りするかもネ。いっその事、本名(学名)で売り出したら?

顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハチビキ科ハチビキ属

 うええ~。これじゃあ、もっと駄目ダア!

 ともあれ、釣り人しか食べられないこの魚をさっそく刺身にしてみました。本命のムツも一緒に味比べ・・・。アララ、アジもいるよ。これは千葉の漁師の一品、「なめろう」に調理しましょう。 

「・・・ん、うんめ~え」  

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 魚肉は赤っぽく油がのっていて、トロとまではいかないが、まぐろも顔負けです。わさびはいつもの練ワサビではなく、きざみワサビですからシャキシャキしていて刺身の味を引き立たせています。 それにつけても、赤ワインがよく合います。

 アラは味噌汁に、これもまたマイウ~ですね~え。
 もう一杯おかわり!

 レシピによれば、引いた皮も塩焼きにすると絶品とか・・・早速試してみましょう。

 焼き物もフライも旨いとのこと。 もう1匹のはちびきは明日の夕餉の時にどうするか考えましょう。 楽しみですね。


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