秋の北海道の旅ー4 函館 ローカル線の旅と港町
10月10日(水)
羊蹄山の山頂に雲がかかっている。昨日とは違った山の姿。ニセコ・アルペンホテルを早めにチェックアウト、今日はローカル鉄道に揺られて函館までの旅だ。もよりのJR倶知安(クッチャン)駅行きバスの停留所に急ぐ。あたりにはまったく人影無し。ほんとうにバスがくるのか心配になってきた。律儀な日本の国民性だ、時間ぴったりにバスが来た。我々二人だけの乗客を乗せて発車。倶知安駅からローカル線の旅が始まった。一両編成のワンマン車 乗客が少ないから好きなところに席をとる。
周りの山々、木々の緑の中をかき分けるように列車は進む。時折の紅葉と渓谷の景観の付録がついているのも楽しい。カメラをむけるがアングルは木々にさえぎられてしまう。
ニセコ駅で、親戚の人と子供達が見送りの挨拶に見える。昨日一緒にドライブや乗馬を楽しんだから、「今度〔一緒に〕どこゆくの?」 「ここでさよならバイバイ」
車内はちらほらの乗客、オバサン二人が声高にしゃべっている。検診の結果、家族の消息、こんなに個人情報をもらしてよいのかねえ。車内は外人観光客のためか、ひっきりなしの英語のアナウンス、これもウルサイ。
踏み切りやトンネルを通過する際のピ~イという汽笛、そうだ!思い出した。なつかしい電気機関車の声だ。
長い時間をかけて、列車はオシャマンベ駅に到着。観光するにも何もないという。ここで特急北斗に乗りかえる。
車窓から見る景色、今度は広大な海だ、ローカル線の旅の時間の長さと海の広がりはいかに地球が広いか実感する。
駅弁、かにめしと期間限定の秋のご馳走御膳を買う。食べながらも外の景色に目を凝らす。列車は程なく函館駅に。
函館
駅より徒歩で15分の Hotel La Vista にチェックイン。手始めの観光は五稜郭だ。
五稜郭。上から見ないと、星型の全景がわからないからそばの107メートルの五稜郭タワーを登ることとした。
ここでは土方歳三が立役者だ。しかし、新撰組当時の強面ではなく、人を引き付ける指導者として皆に親しまれている。
タワーを降りて五稜郭へ、散歩をかねて、五角形の陵をぐるりと廻る。アッチに曲がりコッチに曲がる道筋、旅の疲れもありいささか足が重いが頑張ろう。。
函館駅に戻り、函館名物、朝市にあるどんぶり横丁で夕食をとる。ここでも新鮮な海産物を胃が要求する。うに/甘えび丼 それにホッキの刺身を注文。
満腹したあと、函館山の夜景を堪能する。今日は強風のためロープウェイが運行中止なのでバスで山頂まで上がる。各地で夜景をみてきたが、やはり函館のそれは美しい。観光のための眼下の建物のライトアップもその一助となっている由。
ホテル近くの赤レンガ街の夜景、あたりに人影がないのも、明治の異国情緒をそそる。
これで今日の予定を終了。 ホテル最上階の温泉に浸かる。露天風呂に出てみたが寒すぎる。
ビールで喉を潤す。このホテルのビールはキリンで、どうしてサッポロがないのだろう・・・とバカなことを考えているうちにいつのまにか就寝。
10月11日(木) 函館ー2日目
翌日、朝食は豪勢だ、いくら、甘エビ、鮭、まぐろ剥き身など取り放題のバイキング毎日北海道の幸を食べていても良く飽きないものだ。それほど、新鮮なのかもしれない。よくばって、大目に皿に盛ってしまった。豪勢な朝食はこのホテルの看板となっている。
ホテルをチェックアウト。手荷物をクロークで預かってもらう。雨だ! いままでの旅路は運良く晴れの日が続いたのに。風も強い。 手持ちの折りたたみの傘は役立たずのようだ。ホテルの傘を借りてゆく。外にでたら、これも風にあおられイッパツでおちょこになった。
函館名物の朝市、ここで買い物、目移りするほどの海産物。 利尻昆布を買い求めると、隣の野菜売りのオバサンがうらめしそうな目をする。 元来朝市は昭和20年代に地元のオバさん達が集まって開いたところ、売り物は野菜、果物も豊富に並んでいる。ついでに野菜売りのオバサンから栗を買ってしまった。
函館の町にはキリスト教の教会が多い。荷物を駅のロッカーに入れて、これを見てまわることとした。幸いにして朝からの雨は上がった。日も差してきた。まずは、トラピスチヌ修道院、エキゾチックな建物に名も知れぬ野の花々。
次は昨夜見た赤レンガ倉庫群、夜のイメージとは違った姿、古い倉庫を改造して、ショッピング・アーケイドにしたものだ。
表の通りには人がいないのに中は買い物客がいっぱいだ。
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