秋の北海道の旅―2 札幌―小樽―積丹
10月7日〔日〕 札幌
旅の二日目は 札幌の市内を探訪。駅を中心に地下街が伸びてゆき、各地下鉄の路線につながっている。アーケードも充実しており、これだったら寒い冬に外に出ずにすむ。東京からのお客も凍った道路で転ぶこともないだろう。
小ぶりのテレビ塔だが、札幌市民に親しまれている市内の名物。どの方向からでも見える時計の掲示、今何時かと確認できるから助かる。 旅人にはうってつけかも知れない。
今は9時10分だ。
こちらは、お馴染みの時計台、観光客は詰めかけ、思い思いにカメラのシャッターを押している。 ご丁寧にカメラのアングルが良い場所と案内板がある。まあ、自分なりに撮ろう。
旧札幌市役所庁舎、古き良き時代の明治の面影、開拓の歴史を彷彿させる。時間を掛けて見学した。
大道り公園経由ホテルに戻る。 昼は親戚が集まり会食
北海道の幸を堪能し夕方になってもお腹が空かない。そこで、居酒屋で軽く飲ろうということになった。やはり、魚介類とビールに手が出る。 地酒はちょっとだけ。
中でもちゃんちゃん焼きは美味かった。生ほっけと野菜を味噌仕立てで焼いたものだが、鍋はたちまちからになる。鹿肉のタタキもいこう。 ラーメンサラダ? これも珍しい、注文しよう。
明日は積丹半島とニセコへのドライブの旅だ。
小樽―積丹半島―ニセコ
10月9日「月」小樽
今日も晴れた日だ。この旅はついている。長男の嫁サンが晴れ女といわれているから嬉しい。レンタカーで札幌を出て、まず小樽に向かう。
観光客は運河、ガラス細工のお店に群がっている。それでもお客は3割も減ったと報道されている。
運河沿いに石原裕次郎の歌の碑があった。 「俺の小樽」
積丹半島
積丹半島に向かう。新しい道路、がけ崩れがあった旧道は閉鎖されてトンネルの入り口はコンクリートで固められている。連休だが道路の混雑はない。スムーズにドライブは続く。
行く先の道路に続く矢印。一体何の標識だろう。実は雪は積もって路肩が分らなくなってしまうからだ。それ以上左側は危険との目印。最初はここまで積雪があると思ったが大間違い。
積丹にはいり、鮨屋の看板が目に入った。ほかには料理屋はなさそうだ。すかさず飛び込む。
お鮨屋サンなのに他のお客さんはラーメンを注文している。道産子の人たちだろう。東京のわれわれは勿論海の幸がお目当て。
北の国三昧、積丹ちらしを賞味する。お値段はそこそこ。したけど〔北海道弁で、けれども〕うにの季節が終っているのが恨めしい。
神i威岬
神威岬、なまり色の空と強風と荒波の風景が頭にあったが、こんなきれいな日本海のブルーは初めてだ。連休だから観光客も多い。
左は電波探知塔。明治37年にロシアのウラジオ艦隊が出没したと受電。翌年にも神威岬にロシアの軍艦が出没したと大騒ぎになった。 今ははるか尖閣諸島で中国船が出没し大騒ぎ。歴史は繰り返す。
半島を一周して、ニセコに向かう。途中泊原子力発電所、今はひっそりとしていた。
ニセコ
ニセコの羊蹄山、蝦夷富士とも呼ばれる。なるほど、山の裾野がなだらかに延びている姿が富士山そっくりだ。
ニセコ、ひらふ、 元来はスキー場だから、シーズンオフの今は閑散としていてほとんどのロッジは閉じている。レンタカーを返却し長男はここで別れ東京にもどる。
ホテルニセコアルペンに宿泊、温泉の大浴場にゆっくりと浸かって旅の疲れを癒す。外人客が多い。いささか生の魚介類が続いたので夕食はホテル内のレストランで、てんぷらを食べる。
明日は、神仙沼、乗馬などを楽しむこととする。 (続く)
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