東京の登山コース 高尾山に久々に行ってみた

2012年10月2日
 東京の喧騒から抜け出して1時間、30年ぶりだろうか高尾山へ登山に出かけた。ここは正式には昭和42年に制定された「明治の森国定公園高尾山」元来は修験僧の霊場であったところだ。現在では年間260万人を越える登山客で賑わっている。平成19年には富士山と共にミシュランの三ツ星に指定されたことから、外国人にも人気がある。

 京王電鉄の新宿発8時22分、急行京王八王子行きに乗り、北野駅で乗り換える。車内では登山客の姿が目立ち始めた。いつまでも続いていた無機質な都会の甍の景色は高尾付近でようやく山々が見え出した。9時29分高尾山口に到着。今日はケーブルカーの清滝駅を横目に見て6号路登山ルートを上がってゆく。

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 ここは別名「びわ滝コース」、沢に沿っているルートだ。都会の喧騒から離れ、沢のせせらぎの音は耳にこころよい。 滝のロックから谷川のシンフォニーまで自然のBGMとなって、このコースの最初から最後に至るまでメロディを奏でている。

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画像 この時期は高尾の花々は意外と少ない。秋の紅葉もまだ時期が早すぎる。高尾山に照葉樹(カシ)、落葉広葉樹(ブナ、ナラ)また針葉樹(モミ、ヒノキ、スギ)が混在している。歩いている際、観察すると面白い。


 巨木、何百年もの。樹の根元にまとわり付いた苔の見事さに気を取られ、左手の崖の湧き水でぬれた足元が滑る。 




 今日の天気は一昨日の台風一過で涼しいとの予報であったが、もう汗だくだ。曇り勝ちながら時折、木立ちの間から陽が差し込む。もう汗だくだ。チョッキをナップサックにしまう。 

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 大山橋、もうコースの三分の二ほどきた。

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 最後の階段がきついがこれをクリアすれば山頂だ。

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 歩き始めてから1時間20分で頂上、30年前と変わらない風景だがトイレがきれいになったのは嬉しい。今日は平日ながら人出が意外と多い。ミシュランのおかげか外人サンの姿もちらほらと見かける。それにしても英語など外国語の案内がないのが気にかかった。 彼らは案内板のイラストを指でなぞってコースを確認していた。

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 展望台からは奥秩父連山など絶景というが、残念だが今日は曇り、富士山の姿は見えなかった。いまいちの風景。

 ここには休憩所が1つしかない。どこでもそうだが価格は割高だ。店のお客は我々をふくめ6人のみ。 外では数百人の登山客、行楽客が思い思い持参した昼食を取っている。 ケーブルカーで上ってきた女性はハイヒール姿の軽装が目立つ。食事をすませたあと、下山にかかる。
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 帰路は稲荷山コース。高尾山の南側の稲荷山の尾根筋を歩くルートである。下り始めから急な階段、ひい、ふうみい・・・ひゃく、あまり多いので数えるのをやめた。あわせて200段以上だという。

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 それからは巨木の根が露出した道の連続に足をとられそうだ。気を付けていても 「危ない!」 よろけた。 

 途中、上がってきたカップルに会う、「あと半分、たいしたこと無いジャン」と連れと話しているが・・・最後の階段で地獄を見るよ!

画像 あちこちに倒れた樹、一昨日の台風18号のせいかもしれない、まだ葉がつややかだ。 

 なおも、樹木の中を歩く。すばらしい森林浴だ、思い切り深呼吸をする。いい気持ちだ。 澄んだ空気、樹と苔の香り。

 だが、野鳥の声があまり聞こえない。何故だろう?

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 ひのきの林、6号路の巨木の森にくらべまだ若い樹が連なっている。植林かも知れない。

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 途中の東屋(標高400メートル)ここから八王子の街が、天気が良ければ新宿も見えるという。 しばし休憩。  ここで、ビールがほしいが、もうちょっと我慢。

 それからも急な坂を下ってゆく。そのうちに都会の雑音が聞こえてくる。もうコースは最終段階だ。

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 稲荷神社を参拝、最後の下りの急階段が辛い。頂上から1時間二十分かかった。喉がからからだ。早速レストランに飛び込みでビールで乾杯。  

 高尾山口駅3時8分の準急で戻る、4時2分新宿着。

 今日は登山のベテランK氏の案内で、高尾山登山を満喫できました。この程度の山登りは彼から見れば物足りなかったかもしれませんが・・・。お付き合い本当に有難うございました。

高尾山の花々

 今は時期ではないのか、咲いている花々が乏しくもう実をつけたものが多い。

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