あぶちゃんって一体なに?

  歯医者さんに行きました。治療の椅子に座ると 若い女性看護士サンが「それではエプロンをかけますよ」 エッ! エプロン?ここで料理でもするの? こりゃ「あぶちゃん」なんでしょ、と言うと、「あぶちゃん」って何ですか?と質問がかえってきました。


 あぶちゃん、これは赤ちゃんのよだれかけの小さな布です。もうこの言葉は使われなくなったのでしょうか。私の妹が赤ん坊の頃は 食事のたびに母が「ハイあぶちゃんですよ」と首に巻いていました。私の妻も子供達にそう言っていたと記憶しています。

 なんであぶちゃんというのか、調べてみると・・・・・明治時代の頃、いつも前掛けをしている油屋さんが 詰まって「あぶ」、これに愛称がついて前掛けは「あぶちゃん」になったそうです。それに因んで、赤ちゃん用のよだれ掛けのことも「あぶちゃん」と呼ぶようになったそうですよ。

 そういえば、「あぶさん」というマンガがありましたね。1973年から連載されている水島新司氏の野球漫画です。近頃の若い人たちはそれをイメージしているのではないでしょうか。 あぶちゃんは人の名前ではなく、よだれかけのことだとはもう知らない時代なのでしょうか。

 看護士さんは「あぶちゃんってかわいい言葉ですね」と笑っていました。

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