漁をする者しか食べられない絶品の魚―スミヤキ
息子が釣りから帰ってきました。今日は三浦半島でムツ漁だったとのこと。クーラーには通称スミヤキというクロシビカマスが7匹、私の顔がおもわずほころびます。なぜって? この魚は知る人ぞ知る漁師しか食べられない絶品だからです。他にもメダイやアカムツなんかありますが今回そんなものには興味がありません。早速、今夜はコイツの刺身を賞味する事にします。えっ、メダイもだって。まあいいでしょう。
クロシビカマスー通称スミヤキ、鋭い歯、とがった顎、なんと憎らしげな面構えです。イメージが悪いから買う人がいないので市場には出回らない。だが、真っ黒な皮の下は上品な白身です。惜しむらくは小骨が多い。だからスプーンですき身にして、きざみねぎとしょうがを加えタタキ風にします。うっまい! 釣り人や漁師さんしか食べられない絶品です。
もう一品、三枚におろして、バタ焼きにしてみました。ちょっと身が柔らかすぎ、いまいちでしたね。 残りは全部干物にしました。 漁師さんはこれが一番だよ!と言っていたと息子から聞きました。 アブラが乗っていて本当に美味い。 冷凍保存も利くから、当分我が家のお宝なのです。
学名にするとホルマリン臭い理科室のイメージになりますが、一応ご紹介しておきましょう。
Promethichthys prometheus (Cuvier) スズキ目サバ亜目クロタチカマス科クロシビカマス属
別名スミヤキのほか、「ナワキリ」、「ガランチョ」。「カラス」「サビダチ」 ナ、なんだ、録でもない呼び名しかついていませんねえ。 中身で見てくださいよ。
ともかくも、美味い魚です。 今回は体長46cm~53cmでした。
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