ローカル線に揺られてー銚子電鉄
三月の春うららかな日・・・と言いたいが、この日は大陸からの寒気が押し寄せ北風の吹く寒い昼下がり。海を見たい。その願望もあって、今日は銚子を訪れました。外房の海、今日も大波が岩礁を洗っているでしょう。そうした、荒々しさを堪能する前に、のどかな風景の中を走るローカル線の旅を楽しみました。
明治の初期に創業というお寿司屋さんの地元ならではの新鮮な魚介類の握りを堪能したあと、JR銚子駅に向かいます。あれっ?その銚子電鉄は何処にあるのだろう。 JRのプラットフォームから階段を上がると、ようやく隅にその案内板を見つけました。
その階段を下ったプラットフォームの先を更に行くと、ようやく「銚子電鉄」の看板、面白い入り口を抜けると2両編成の時代物の車輌が見えました。 3代も前のものでしょうか懐かしさがこみ上げてきます。
今日はお客がぞろぞろ長蛇の列、土曜日だからでしょう、ほとんどが観光の目的で乗車するようです。
のんびりするのかと思ったら定刻に発車、時間にうるさいのはさすが日本ですねえ。 先頭車両に乗り込みました。車内は込み合っています。ローカルな景色を楽しもうと思っていましたが、 そうはいきません。人の頭しか見えません。
たった、6.4kmの距離のローカル線ですが、銚子駅を含め10箇所の駅に止まります。その間1分から2分です。
途中乗車の地元の人は「あっれえ、こんな混んでるよ」とビックリ顔。ごめんなさ~い、お邪魔しています。
各駅には見所が沢山ありますが、今日は犬吠で下車します。
駅はモダンな作りです。私はそれよりも脇に展示されている古めかしい廃車のほうに興味がありましたが。
俺んとこが地球の中心と自負する地図、愉快ですねえ、ただ、そんなに自慢したいなら、剥げた箇所を補修しておきなさいよ!
犬吠埼、いままでこの名前を何回言ったり聞いたりしたでしょうか。 しかし、訪れるのは初めてです。
外房の海は期待通り白波が磯に打ち付けています。しばし、その景観に見惚れます。キタカゼがその景色をさらに脚色します。 おお、寒!
灯台に上がってみます。 99段の階段は82段目で息切れ、上りきった後、さらに細い鉄階段をよじ登って外に出ると、また、冷たい北風の洗礼を受けます。 眼下に広がった広大な海、海。 これが見たかった。 凍える手をなだめながらカメラのシャッターを押します。
バスの中の暖かさよ。 満足しながら帰りました。
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