みなかみ たくみの里―素朴な里人とのふれあい 日記 エッセイ 旅行
11月5日(木)、妻と私は越後湯沢から国道17号線をドライブして苗場に一泊。 その翌日も暖かな日和であった。晩秋の苗場はスキーシーズン前とあって閑散としている。白樺の葉も落ちて一層寂しげな風景だ。 もう紅葉はここより下の山間で見るよりしかないのだろう。
車の窓を開けて高原の風を入れ17号線を沼田方面に向かう。 週末、休日にそなえてだろうか、道路工事が多い。
猿ヶ京温泉の付近でようやく秋の風情を愛でることが出来た。今回の旅の紅葉狩りはこれまでにしよう。途中、湯宿温泉信号を右折して、たくみの里を探訪することとした。
みなかみ たくみの里、村おこしで出来た工芸品の里である。その基点である「たくみの里、道の駅」に向かう。駅といってもて鉄道があるわけではない。観光シャトルバスの発着所だ。300円乗り放題は魅力だが、自分の足で歩く事とした。 付近の学校の臨時駐車場に車を入れる。 平日だから、駐車している車もまばら。 どこでも止められるのが嬉しい。
体験も出来る工芸品の店が其処ここに並んでいる。目移りしそうだ。そこで今日の見学の重点を、この里にある九体の野仏(のぼとけ)に置くことにした。
ガイドマップを見ると一番から順番に歩くわけには行かない。そこで、まず近くの三番の野仏(馬頭観音〕に行く。
昔の里の人は馬を大事にした。 馬は農民にとって大切な使役であるから財産の半分にあたる、といわれている。 利益と安全を祈願し馬頭観音信仰が起ったという。
次の四番の野仏までは徒歩では遠すぎる。この里には駐車場が多数あるので、遠い場所にある野仏は後回しにして車で回ることとした。
大庄屋役宅を見学して戻る途中にふと目に付いたリンゴ園(ポミエ)。店のおかみさんと話していると「それじゃあ、りんごを採りに行きましょう」いうことになった。 はからずもりんご狩り、たわわに実った果実をもぎ取る。あれもこれもで3.5kgになってしまった。これで 1700円だ。
おかみさんは「熟して、今日落ちたものですがジャムなどに」とちょっと傷があるがこれもつややかな5個をおまけしてくれた。
重いりんごの袋を車に置いて、道の駅の一番の野仏「道祖神」に。
探したが中々見つからない。
たくみの里一周のリンクルバス(シャトルバス)の案内場のおばさんに尋ねてみる。「そぐそこですよ」 地元の人たちは皆、人懐っこい。
この里のインフォメーションもかねて話がはずむ。
おばさんはボランティアでやっているそうで、寺通りにある須川茶屋の人、昼食に来て下さいとガイドマップの裏に、お団子のサービスします。と一筆書いてくれた。
道祖神は男女の神様。 夫婦だろうか子供を抱いている。 手をつないでいるところが微笑ましい。
次は宿場通りを散策がてら、二番の「道祖神」に向かう。平日 人通りもまばら、車の往来もほとんど無い。 いい気分だ。 昔だったら、えっ、ほい!えっ、ほい!と駕篭かきがくるだろうな。タイムスリップしてみたい通りである。
うっそうと茂った林の中、二番の道祖神は自然の中に佇んでいる。
この風景は昔も今も変っていないのだろう。
来た道を戻る途中で和紙の家で買い物。
いささか歩き疲れた。駐車場に戻り、車で移動することにした。
寺通りを進み先ほどのおばさんの食堂「須川茶屋」に向かう。
この脇に五番の野仏(月待塔)がある。ここにも駐車場がある。安心して車で移動できる。
須川茶屋では天盛りそばを注文。十割そばだから歯ごたえ十分。美味い!他の席では地元の人たちだろうか、大声でしゃべっている。 「すみませんね、うるさくて」 あやまってくれるのは良いが、益々大声と笑い声が店内に響く。 食事が終わるまでに、この人たちの個人情報があれこれ耳に入ってしまった。
サービスのお団子を食べ、帰りかけるとバス発着所にいた先ほどのおばさんがもどってきた。「あれえ! 本当にいらしてくれた。自分のところはとても美味しいですよ、なんて自慢しちゃって」 と恥ずかしげに言う。
寺通りをさらに六番(庚申塔)
「わら細工の家」、ここではわらじ作りの体験が出来る。1時間半かかるというので、見学だけにした。 地元の高齢者の皆さんが教えてくれる。年はとっても手さばきは鮮やかだ。
寺通りを進み先ほどのおばさんの食堂「須川茶屋」に向かう。
この脇に五番の野仏(月待塔)がある。ここにも駐車場がある。安心して車で移動できる。
須川茶屋では天盛りそばを注文。十割そばだから歯ごたえ十分。美味い!他の席では地元の人たちだろうか、大声でしゃべっている。 「すみませんね、うるさくて」 あやまってくれるのは良いが、益々大声と笑い声が店内に響く。 食事が終わるまでに、この人たちの個人情報があれこれ耳に入ってしまった。
サービスのお団子を食べ、帰りかけるとバス発着所にいた先ほどのおばさんがもどってきた。「あれえ! 本当にいらしてくれた。自分のところはとても美味しいですよ、なんて自慢しちゃって」 と恥ずかしげに言う。
寺通りをさらに六番(庚申塔)
「わら細工の家」、ここではわらじ作りの体験が出来る。1時間半かかるというので、見学だけにした。 地元の高齢者の皆さんが教えてくれる。年はとっても手さばきは鮮やかだ。
細い道をたどって八番の(一宮地蔵尊)、ガイドマップを片手に探すが中々見つけられない。
横道を50メートルはいったところにあった。 案内板がほしい。
一番と同じく男女の像、女性が抱いているのは赤ん坊だろうか。 子宝を授ける道祖神かもしれない。
泰寧寺入り口にかかる橋、秋の彩りが美しい。 思わずカメラのシャッターを切る。
この泰寧寺は群馬県指定の重要文化財だ。 重厚な山門をくぐり急階段を上る。 ひと気がなく静まり返った晩秋の境内は別世界の観がある。
泰寧寺境内にある九番の野仏に。
折りしも境内のいちょうの落ち葉に彩られた地面のあたり一面には銀杏が多数落ちている。
だれも採らないようだ。中で種だけになった銀杏を拾い集める。
行けども行けども何も無い。道を間違えたようだ。 農家のおかみさんに聞くと、「皆さん道を間違えて良く聞かれるんですよ」 という。 ガイドマップの書き方に不備があるようだ。実際は もう一つ上の道なのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これで、九体の野仏の探訪は終わった。 帰り際、木工の家で箸、まな板、宝石箱などを買い求めた。 ここのおかみさんも話好きだ。 お茶と地元のきくらげの煮物を出してくれる。 私の妻と話が弾む。 大声と陽気な笑い声はこの地方の特産品らしい。こちらもそれに乗っかってしまった。 上州女と空っ風今も昔も変わらないようだ。
長々と話し込んで午後4時を回ってしまった。もう帰る時間だ。名残は尽きないが腰を上げる。 国道17号から
関越自動車道の月夜野インターへ。 東京の我が家に戻ったのは午後8時半であった。
出典資料: 上信越国立公園みなかみ町 たくみの里マップより
横道を50メートルはいったところにあった。 案内板がほしい。
一番と同じく男女の像、女性が抱いているのは赤ん坊だろうか。 子宝を授ける道祖神かもしれない。
泰寧寺入り口にかかる橋、秋の彩りが美しい。 思わずカメラのシャッターを切る。
この泰寧寺は群馬県指定の重要文化財だ。 重厚な山門をくぐり急階段を上る。 ひと気がなく静まり返った晩秋の境内は別世界の観がある。
泰寧寺境内にある九番の野仏に。
折りしも境内のいちょうの落ち葉に彩られた地面のあたり一面には銀杏が多数落ちている。
だれも採らないようだ。中で種だけになった銀杏を拾い集める。
最後になった四番の野々宮神社の野仏(淡島女神)に向かう。 最初に徒歩で行こうとして、遠すぎてやめたところだ。駐車場近くの木工の家で道を聞いた。
行けども行けども何も無い。道を間違えたようだ。 農家のおかみさんに聞くと、「皆さん道を間違えて良く聞かれるんですよ」 という。 ガイドマップの書き方に不備があるようだ。実際は もう一つ上の道なのだ。
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これで、九体の野仏の探訪は終わった。 帰り際、木工の家で箸、まな板、宝石箱などを買い求めた。 ここのおかみさんも話好きだ。 お茶と地元のきくらげの煮物を出してくれる。 私の妻と話が弾む。 大声と陽気な笑い声はこの地方の特産品らしい。こちらもそれに乗っかってしまった。 上州女と空っ風今も昔も変わらないようだ。
長々と話し込んで午後4時を回ってしまった。もう帰る時間だ。名残は尽きないが腰を上げる。 国道17号から
関越自動車道の月夜野インターへ。 東京の我が家に戻ったのは午後8時半であった。
出典資料: 上信越国立公園みなかみ町 たくみの里マップより
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