目黒不動ー目黒散策(その2) 日記 散歩 エッセイ
五百羅漢寺を出て、右手の細い道を上がってゆくと目黒不動に行き着きます。ここは泰叡山瀧泉寺という天台宗のお寺で不動明王を本尊とする関東最古の不動霊場です。大同3年(808年)に 慈覚大師円仁が下野国から比叡山に向かう途中、不動明王を安置して開山したといわれています。1615年に本堂が消失、三代将軍家光によって再建され、以後、幕府の庇護をうけ、人々の信仰を集めてきました。
文化・文政の時代には「江戸の三富」と呼ばれた富籤が湯島天神、谷中感応寺とともに目黒不動で行われていました。 時代劇のなかで「富くじがあたった!」と江戸の熊さん八っあん」が大騒ぎしている場面がありましたね。 現に当時の富くじは庶民の楽しみの一つであったとも思います。信仰心もさることながら、ここに人が集まってきたわけが判ります。
仁王門
落語の「目黒のさんま」はこの近辺にある参拝者の休憩所のひとつの「爺が茶屋」がモデルになったといわれています。
広い境内には独鈷の滝、役の行者像、石仏八大童子など見所が一杯です。 今日はちょいと寒いのですが、桜の季節ごろ、ゆっくりと散歩をするのも楽しいかと思います。
お寺の前には和菓子屋さんがあって、団子や大福を売っています。早速、大福を買い求め、ほおばりました。美
独鈷の滝
石段をあがり大本堂の背後にある霊座には銅製の大日如来像があります。1615年の火災のあと天和3年(1683年)の作です。密教の根本尊である大日如来の化身が不動明王です。不動明王は梵名をアチャラ・ナータといいます。ゆるぎなき守護者と言う意味です。
大本堂
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