三浦半島、森戸川の秘境を往く
逗子に住む友人のO氏からメールがきた。 秋の森戸川を散策しませんか、との誘いである。 はて、森戸と言ったら湘南の夏、森戸海岸の海水浴としか頭に浮かばない。早速、地図で調べてみた。森戸川は海に注いでいるからその源流を発する山があるはずだ。 三浦半島の二子山山系、そこにはいくつものハイキングコースがあることがわかった。今回友人がプランを立てたのは、逗子駅からバスで長柄交差点を降りたところを基点とする森戸川林道のコースである。
10月23日秋晴れのハイキング日和。 森戸川にかかる橋をわたり、しばらく歩くと林道のゲートにさしかかる。
ここには葉山町森林組合の立ち入り禁止の柵が設けられている。山野草の盗掘や山椒魚の卵の持ち去り、マウンテンバイクを乗り入れ、ゴミの放置など眼に余る不逞のやからへの対策と思われるが、秩序を心得たハイカーの入山は大目に見てもらえるようだ。
森戸川の自然
ここからは、自然の風景が続く湘南の秘境である。 言葉で綴るよりも眼で見るほうがよさそうだ。コメントだけにとどめよう。
思ったよりなだらかな山道が続く。 ひっきりなしの野鳥のさえずり。
沢に下りてみる。今年は水量が少ないというが、せせらぎの音が心を洗う。
水辺には沢がに、蛙、水面には小魚の姿が見える。トウキョウ山椒魚も生息しているという。
縄張り意識の強いリスの警戒の声が響く。 ハイカーたちも足を止めて探すが姿は見えない。
川にそった道もよく整備されていて歩きやすい。息切れがしないから景色を堪能する余裕も出てくる。
この日の天気予報はかんばしくなかった。だが、幸いにして晴れとなり思い切り秋の渓谷と山の散策が出来た。手つかずに近い森戸川林道、多少荒れてはいるが自然の息吹が感ぜられる。
見るところでは間伐も行われていないようだ。風倒木もそのまま。もう、林業としては経済的な価値がなくなったのかもしれない。だが、地球の自然から見れば原点に戻っただけだ。
聞くところに寄れば都市部に近い公園として開発する構想があるという。レストランや展望台、キャンプ場などを備えた人工的な公園が造られると、もう自然は戻ってこないかもしれない。弱肉強食が自然界の掟、だからと言って地球上で最強の人類がしゃしゃり出て森をぶち壊すこともあるまい。
現在、地元のボランティアの人々がこの林道の自然を守り、山道を整備している。その人たちの好意によって、この美しい秘境がこのまま後世に残るよう願うばかりである。
森戸川の自然
ここからは、自然の風景が続く湘南の秘境である。 言葉で綴るよりも眼で見るほうがよさそうだ。コメントだけにとどめよう。
思ったよりなだらかな山道が続く。 ひっきりなしの野鳥のさえずり。
沢に下りてみる。今年は水量が少ないというが、せせらぎの音が心を洗う。
水辺には沢がに、蛙、水面には小魚の姿が見える。トウキョウ山椒魚も生息しているという。
縄張り意識の強いリスの警戒の声が響く。 ハイカーたちも足を止めて探すが姿は見えない。
川にそった道もよく整備されていて歩きやすい。息切れがしないから景色を堪能する余裕も出てくる。
台風で倒れた杉の樹、自然のままに朽ち果てるのであろうか。
倒れた木が山道を塞ぎ荒々しい自然の姿が眼を驚かせる。
倒木にはもう植物が寄生し自分の生活の場を広げている。
岩肌から清水がにじみ出ているのを見つけた。 顔を近づけると苔の匂いがした。
突然、現われた無粋な橋梁、三浦中央道だ。ひっきりなしの車の騒音、山歩きの興をそがれた。
倒れた木が山道を塞ぎ荒々しい自然の姿が眼を驚かせる。
倒木にはもう植物が寄生し自分の生活の場を広げている。
岩肌から清水がにじみ出ているのを見つけた。 顔を近づけると苔の匂いがした。
突然、現われた無粋な橋梁、三浦中央道だ。ひっきりなしの車の騒音、山歩きの興をそがれた。
治水のため砂防ダム、
これくらいの人工物はやむを終えまい。
そろそろ 目的地が近い。
出発地点から約1時間、林道の終点に着いた。
丸太ベンチが用意されている。昼食のおにぎり、ビールで喉の渇きを癒す。
森戸川林道の終点からは更に二子山、千元山方面へのハイキングコースが続く。
今日の我々の予定はここまで。昼食後、上ってきた山道を折り返す。
秋の森戸川林道の花と実
10月23日、まだ紅葉の季節には早すぎる。森戸川の樹木は青々としている。
秋の花は路傍にひっそりと咲いている。花を終えた木々にはもう実が・・・。
1時間の行程でこれだけの自然の彩りが観察できた。
そろそろ 目的地が近い。
出発地点から約1時間、林道の終点に着いた。
丸太ベンチが用意されている。昼食のおにぎり、ビールで喉の渇きを癒す。
森戸川林道の終点からは更に二子山、千元山方面へのハイキングコースが続く。
今日の我々の予定はここまで。昼食後、上ってきた山道を折り返す。
秋の森戸川林道の花と実
10月23日、まだ紅葉の季節には早すぎる。森戸川の樹木は青々としている。
秋の花は路傍にひっそりと咲いている。花を終えた木々にはもう実が・・・。
1時間の行程でこれだけの自然の彩りが観察できた。
この日の天気予報はかんばしくなかった。だが、幸いにして晴れとなり思い切り秋の渓谷と山の散策が出来た。手つかずに近い森戸川林道、多少荒れてはいるが自然の息吹が感ぜられる。
見るところでは間伐も行われていないようだ。風倒木もそのまま。もう、林業としては経済的な価値がなくなったのかもしれない。だが、地球の自然から見れば原点に戻っただけだ。
聞くところに寄れば都市部に近い公園として開発する構想があるという。レストランや展望台、キャンプ場などを備えた人工的な公園が造られると、もう自然は戻ってこないかもしれない。弱肉強食が自然界の掟、だからと言って地球上で最強の人類がしゃしゃり出て森をぶち壊すこともあるまい。
現在、地元のボランティアの人々がこの林道の自然を守り、山道を整備している。その人たちの好意によって、この美しい秘境がこのまま後世に残るよう願うばかりである。
コメント
コメントを投稿