ハワイ島ーマウナケアの旅:壮大!山頂の夕日

 

1月、妻と私はハワイ島のマウナケアの山頂(海抜4,205m)を訪れた。 ここには世界各国の13基の望遠鏡ドームが並んでおり、わが国の国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡も設置されている。 ハワイの気候は、平均23度 しかし、山頂ではぐっと気温が下がり、1月には零度近くになる。 ここでは雪が降るという。 このため、常夏の南の島に行くというのに、出発する時は東京と同じ冬支度、まあ、ハワイで使うから、良しとするか。

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オアフ島に到着。 ワイキキでは早速、夏物を買い求める。 Tシャツに短パン、ビーチサンダル。 やはりハワイはこれでなくっちゃ! この数日間は白い浜辺の椰子の葉陰、ハイビスカスやプルメリアの咲き乱れるイメージどおりのハワイを満喫する。 アロハ~!

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ホノルルからコナへ

朝一番、オアフ島ホノルル空港からアロハ航空でハワイ島に飛ぶ。 コナの空港でレンタカーを借りてキングカメハメハ・コナリゾートホテルにチェックイン。 3時、ツーリストエージェント太公望の係員が四輪駆動車に乗ってやってくる。 冬支度で車に乗り込む。

しかし、ちょっと暑すぎはしませんか・・・・。

ごつごつした溶岩の景色が続く190号線ハイウェイから、200号線サドルロードに入る。 マウナロアを右手に見て、車はマウナケアに登ってゆく。

標高2800メートルのハレポハクにあるオニズカ・ヴィジターセンターで一時間半、気圧に身体を慣らす。
(注:キャプテン・オニズカは1986年NASAスペースシャトル(チャレンジャー)の事故で殉職した日系人宇宙飛行士である)

ここからは、あまり激しい運動はつつしんで、とガイド。 注意書きを読むと、心臓欠陥、呼吸器系疾患、妊婦。 また前日、海でスキューバ・ダイビングをした人は気圧の関係から健康に影響するので、頂上に行くことを禁止する、とされている。

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保護植物のオヒナヒナ 年々減少しており、ハワイ島のほか、モロカイ島にしかないそうだ。
弁当がでる。 和食だ。 カツや煮物、梅干など、東京を発ったのは6日前だから、丁度日本の味が恋しくなった頃だ。 美味い! ちゃんと保温されているのも嬉しい..

車は更に山道を登ってゆく。 ごつごつの溶岩だらけの景色、ほかに何もない。 ここがハワイかと目をこすってみる。 でも、ハワイなんだな、ここは!


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前方に丸いドーム群が見えてきた。 世界各国の天文台である。 どれがすばる望遠鏡がある日本の天文台か判らない。

4200メートルの高度では、高山病にかかる可能性があったが、幸い、妻も私も苦しくもないし頭痛も起こらない。 でも、同行のツアー客の女性が酸素不足の金魚みたいにアップアップになってしまう。 しばらく、静かに寝かせる。 10分位でOKとなり一同ほっとする。

すばる望遠鏡は見学できないので、天文台群の周囲を歩く。 点在するドーム、周囲一面の赤茶けた溶岩の風景は、さながら火星でも来たような気分になった。

マウナケア山頂からの日没、壮大な落日が刻々と周囲の景色の色彩を変えてゆく。 一番星が輝きはじめる。 そして、2番、3番が・・・。

地球の上で見る宇宙の神秘、なんと人類はちっぽけな存在なのだろう。

一時間あまり滞在した後、標高2,800メートルのオニズカ・ヴィジターセンターに戻る。 ここで天体観測のサービスがあるのだ。 望遠鏡の設置がはじまる。 しかし、本当に寒い! 東京を出た時の防寒着の上から、更にガイドが用意した大男用LLサイズのキルティングを重ね着する。 だが、それでもふるえは止まらない。 熱いコーヒーが振舞われる。 もう、一杯! いたりつくせりのサービスだ。 マハロ~!

満天の星空。 こんな多くのまたたく星を見たのは初めてだ。 空気が薄いせいか、身体が星空に吸い込まれるような錯覚を覚える。

土星が望遠鏡のレンズに映し出される。 この時は土星の輪が一直線で、まるで串団子のように見えた。 望遠鏡から眼を離すと、どこが土星なのか、スターダストの一つになってしまう。
星空を満喫した後、すっかり、凍えてしまった身体。 車に戻りほっとする。

再び、くねくねの山道を下る。 気温もあがってきた。 暑いなあ・・・。 ホテルの着いた時はTシャツ姿だった。 やはりハワイなんだな、ここは!

付記: ハワイ雑感

ハワイ島―ポロル岬

コナからドライブを続け、Kawaihae-Mahukona ハイウェイ(270号線)を行く。 キングカメハメハの像を過ぎ、車ををさらに進めてゆく。 しばらくして道が行き止まりになった。 強風が崖の下からふきつけてくる。 青い海が白波で逆立っている。 ポロル渓谷だ。

車を道路脇にとめ、崖に沿って細い道を30分も下る。 やがて公園のようなところに出た。 そこを抜けると 白波が打ち寄せている黒い砂浜が目に入る。 パンダナスの実がそこここに打ち寄せられている。 オアフ島ワイキキの浜は、米国本土から運んできた砂が盛られた人工海岸だが、ここが本当のハワイの海岸だ。 周囲にはまったく人影がない。 そよぐ椰子の葉、静まり返った公園。 まるで私たち二人のためにプレセントされたようだ。 ラッキー! もっと、このパラダイスに座っていたい。 心を残してここを立ち去る。

帰りは登り道を40分、息が切れる。 上から降りてきた人の問いに「まだ道のりがありますよ」と答えたら、その人は帰りの登り道がいやになってしまったのか、引き返してしまった。
こんなきれいな景色なのに、悪いことを言ってしまったかな。

ワイピオ

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Kohala Mountain Road (250号線)からWaimea経由15キロほど19号線を進む。 左折してHonokaa-Kukuhale Roadを9キロ、ハワイの歌 ーBeyond the Rainbow- でも有名なワイピオに着く。 名のとおり、美しい眺めだ。 ここに憧れて来る人も多い。 浜まで降りられるようだが、かなり急な坂道だ。 たいしたことない景色だったよ」 と上がってきた人がいうので、やめにした。 ポロルの思い出だけを残しておこう。

パーカーランチ

19号線を戻り190号線のちょっと手前、ワイメアタウン。 ここはどこだ? まるで、テキサスあたりの牧場じゃないか。 ハワイのカウボーイ(パニオロ)が馬に乗っている。 町並みも本土のカントリーぽい佇まいだ。 ここにはハワイ有数の牧場パーカーランチだ。 個人所有の牧場では全米一という。

町のレストランで遅い昼食をとる。 巨大ハンバーグ、一人前しか注文しなかったが 妻と二人で満腹。 正解!

乗馬ができるとのことだが時間がない。 パーカーランチ・ヴィジターセンターも素通りして、先を急ぐ。

ヒルトン・ワイコロアヴィレッジ

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 Kawahae Road(19号線)を進み、ヒルトン・ワイコロアヴィレッジに寄る。 すばらしいホテル。
客室に行くときも、水路をボートで行くのだ。 ここを予約すればよかったかな。

中庭のラグーン ヤヤッ! 皆、泳いでいるよ。 コレ、まさかプールではござんせんか。
今度、ハワイ島に来る時は絶対ここだ。 (2004年、また来てしまった。 もち! ここに宿泊した)

コナの町。

ごつごつの溶岩を切り開いたハイウェイを戻り、コナに戻ってきた。 格は落ちるがキングカメハメハ・コナビーチホテル。 まっ、いいか、歩いて町に行けるからね。

夕食は町の海鮮レストランで取る。 観光客で一杯。 シーフードを数種類注文したが、いまいちの味。

散歩がてら、町をそぞろ歩き。 あちこちでウィンドショッピング、でも、いろいろ買っちゃうね。

ムームーを着たおばあさんがお店の前に座ってウクレレを弾いて歌っている。 見よう見まねでフラを踊ったら、笑われた。 アロハ~ ハングルースの”シャカ”で挨拶した。

朝、目が覚めたら、やはりここはハワイだった!

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キングカメハメハ・コナビーチホテルの部屋から。

オアフ島の旅

ワイキキビーチ

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  ワイキキビーチのマリオット・ホテルの近くに、薄緑の建物のカトリック教会がある。 妻と二人で日曜日のミサにあずかった。 日本と違って、聖歌隊も陽気だ。 ♪オルガンの代わりにギターとベース。

ミサに来ている人々は、ロコ(現地人)、ハオレ(白人)、フィリピン、中国、日系等々、人種のるつぼ。 さすが、アメリカ合衆国だ。 一緒にいても違和感は無い。

浜辺に座って、ウクレレを弾いて「カイマナヒラ」を歌った。 こんな事はここでは珍しくないのか、人は知らん顔して通り過ぎてゆく。

演奏が終ると観光客の白人老夫婦と、ホームレス風のジイさまが拍手をしてくれた。 だから、そんな下手ではなかったらしい。 マハロ~

ハワイ旅行には欠かせないワイキキの浜辺。 しかし、年々砂が流失し昨年は砂盛り工事が行われたという。

ノースショア

ホノルル空港からワイキキ方向とは逆に、H1フリーウェイでワイケレ方面に向う。 ここからH2でワヒアワへ。 99号線のドールパイナップル・プランテーションを見学し、ノースショアに着く。


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ノースショアはハワイ有数のサーフィンの聖地。 大勢のサーファーがボードをかかえて、浜辺にむかっている。 今日は残念ながらビッグウェーブは来ていないようだ。 エキサイティングなサーフ・ライディングは見られない。

スーパーマーケットで、昼食の海苔巻きやいなりずしを買う。 これが大層な美味。 ここはたしか、ハワイだね? 鎌倉じゃないね、と笑いあう。

ホノルルーダウンタウン

美味いヴェトナム料理屋がある、との友人の言で、ホノルルのダウンタウンにあるそのレストランに行く。 昼時、店の前には行列が出来ている。 せっかく来たのだから、と町なかを散歩して時間調整する。 東京でも何度かヴェトナム料理を食べる機会があったが、大分味が違うようだ。 そういえば、お客はヴェトナム系ばかりのようだ。 これが本場の味!

ハワイアンライブのティケットが手に入り、公会堂に行く。 ハワイ音楽を堪能した。 チケット代は、たった11ドル。

アロハタワーのレストラン。 ここでも有名ミュージシャンたちのライブが楽しめる。

ホテルのロビーでは毎晩のようにフラの踊りが楽しめる。


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ハワイは魅力のある場所が多い。 短時間では見つくせない。 また、暇を見つけてゆっくりと来て見たいものだ。
アロハ~!









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