クリスマスと,ほうきに乗った魔女ベファーナの伝説
今から2006年前、イエス・キリストがベツレヘムの馬小屋で誕生しました。そのお祝いのため、東方の三博士が贈り物を携えベツレヘムに向けて旅をしていました。 途中、道に迷った彼らは 老女ベファーナの家を訪れました。
親切に道を教えてくれたベファーナに、三博士は
「尊い御子が誕生された。これから一緒にお祝いに行きませんか」
と誘いました。 しかし、彼女は忙しいからとすげなく断ったのです。
思い直した彼女はあとを追いかけました。しかし、三博士はすでに、遠くに去った後でした。これが発端で、彼女は後世の人々から魔女として扱われるようになってしまいました。
博士たちがイエスに贈り物を届けたとされるキリスト教の公現祭(2007年は1月7日)の前夜、魔女ベファーナはほうきに乗って空を飛び、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を届けるようになったと言い伝えられています。
また、その時に魔女ベファーナは一年間積もり積もった悪い出来事を、乗ってきたほうきで掃き清めてくれるのだそうです。
深く後悔し、人々に良い行いをしているにもかかわらず、魔女扱いとはちょっと気の毒にも思います。しかし、これはイエス・キリストの誕生の逸話とヨーロッパの民話が混ぜ合わされて伝承されてきたものでしょう。
まあ、世の中には悪役も必要だから、仕方ないですね。
それにしても冬のローマは寒くて、ベファーナ婆さんがほうきに乗って空を飛ぶには、こんな格好をしていたら風邪を引いてしまいますよ。 ユニクロあたりで人気のフリースの防寒着くらいプレゼントしたいですね。 そうそう、ついでに使い捨てカイロのホカロンも付けてあげましょう。 閑話休題(いい加減な話はまたにして)・・・。
このベファーナの伝説からローマのナヴォーナ広場ではクリスマスの前から翌年の公現祭まで、ベファーナ市(Fiera della Befana)が開催されます。
いたるところでベファーナ人形が売られています。公現祭の前日の夜には、イタリーの子供たちはクリスマスのサンタクロースに続くベファーナからの贈り物を心待ちしているのです。
「良いクリスマスを! また、ベファーナのあとに会いましょう!」
これが、この時期のローマの人々が交わすあいさつの言葉です。
ベファーナ人形は我が家にもあります。 友人がベファーナ市でおみやげに買ってきてくれた人形です。見るも恐ろしげな顔をして、肩のボタンを押すと眼を赤く光らし、「エヘヘヘ・・・・・」と笑います。
子供がひきつけを起こしそうですが、大人のわれわれには、この仕草があまりにも愉快なので心配事やうっとうしい気分なんかは素っ飛んでしまいますよ。
この人形、イタリーでは公現祭の夜に焼き捨ててしまうそうですが、我が家では一年中、壁に飾られています。 毎年クリスマスになると、クリスマスツリーや壁の飾りとともに、ジングルベルの歌に乗せて、このバアさんも一段と楽しそうに笑っています。
わたし、おばあちゃんのお手伝いしているのよ。
お菓子もらえちゃうんだから !
友人のおみやげには、この人形のほか、灰色をしたお菓子が添えてありました。悪い子にプレゼントするほうです。さて、誰に贈っちゃおうかな !
このお菓子もローマのお店で売っているそうですよ。灰色の不味そうな色と形をしていますが、食べてみるとあま~いのです。でも、ベファーナの話を聞いた後では、美味しく感じませんでしたネ。
悪い子ちゃんすると灰のお菓子を贈っちゃうよ~ケケケケ・・・
それでは、皆さん! Merry Christmas!
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