たこの褌(ふんどし)ーどうやって締める?

 たこの足にどうやって褌(ふんどし)を締めたらよいか・・・、 考えてみても、出来るわけがないですね。

 しかし、世の中にはどうするのか、わけの分らない事がどんどん進んで行ってしまうことがあります。 

たこさん、プールで泳ごうと、ふんどし担いで来て見れば,
たこさん ふんどし締めようと、ここかな、そこかな、あそこかな,
     ハア~たこのふんどし~ どしたらいいんだろ~
                          
                         ***
 バブル経済真っ只中のころでしたか、宴席で同僚のN君がこの囃し歌でたこ踊りをはじめると、皆、拍手喝采、場が盛り上がったものです。 そのころ流行した電線音頭なんか、かすんで見えたものでした。まったく、平和な世の中でしたねえ。

 一本の褌(ふんどし)を、たこの八本の足にどうやって締めるのでしょうか。 迷ってしまいますね。 それじゃあ、ふんどしをやめて海水パンツに四本ずつ入れればいいじゃないか、という意見もありましたが、それでは体が二つに分かれて、たこさんも身動きできず、かわいそうです。

 どうしてよいか分らないが、とりあえずやって見よう、行け行け、ドンドンの時代でした。

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国連は「たこのふんどし」か? 

 話は変わりますが、最近テレビのニュースでは毎日のようにレバノン紛争が伝えられています。イスラエルもヒズボラの双方とも徹底抗戦を主張し、なかなか収まりそうもありません。国連ではようやく議長声明なるものが採択されましたが、内容は超大国の横槍でうやむやのまま、戦火をどう収めるのか具体策はありません。

 「まるで、たこのふんどしだな」

 テレビのニュースを見ていて、おもわずつぶやいたこの言葉に、戦後生まれの平和な時代に育った妻は
 「えっ、何のこと それ?」
と意味がわからずにキョトンとしています。

 「要するに、戦争とはなにか、皆、どうしてよいか・・・全く分からんのさ」

 迷惑するのは一般の市民です。平和という一本の「ふんどし」を、戦争という怪物の腰にどうやって締めたらよいか、良い知恵はないものでしょうか。
 
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結論が出ない「たこのふんどし論争」より事実が知りたい   

 新聞もテレビもどこかに紛争が起こると、これでもかと読者や視聴者に訴えます。 事実を伝えてくれるのはありがたいことですが、レバノンのニュースは日本から遠く離れた「対岸の火事」でしょうか。

 わが身にふりかかってきた北朝鮮のミサイルの時とはちがって、各局ともその報道ぶりは、場を盛り上げるだけの感じを受けます。「虐殺だ!ひどい、大変だ、どうしたらいいのだろう」のアッピールだけでは、その紛争の本質が何であるか分りません。まるで冒頭のN君のたこ踊りのように無意味なものになってはいませんか?  なにが問題なのか、その辺の解説もお願いしたいものです。

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いま、たこ踊りを見て笑っている場合じゃない!

 レバノンの戦火に隠れて、その後の北朝鮮の問題はどうなってしまったのでしょうか?国連で制裁決議がされたから、テポドン2(米国向け)が失敗したからといって、もうこれで安心なのでしょうか。

 拉致問題もさることながら、飛んでくるかもしれない新型スカッド・ミサイルからどう逃れるのか、一体、日本の危機管理はどうなっているのでしょうか。報道が消えてしまって、なんとなく背中に不安を感じる毎日です。 

 北朝鮮が頑として態度を変えないかぎりは、日本への危機は大きくなっているはずです。
制裁が良いのか、話し合いが良いのか、議論続出、どうやって問題を解決するのか誰もが分からないままになっている「タコフン」状態が現状かと思います。

 喉もと過ぎれば・・・格言ではそうなのかもしれませんが・・・テレビ番組のビートたけしの言葉を借りれば、
        
     「このまま放っておくと、大変なことになりますよ」
 

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