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アラビアの沙漠ー岩山地帯をトレッキング

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  ーエッ!こんな所にサンゴの化石 ?ー    サウジアラビア王国の首都リアドの近郊、海抜900メートルのトワイーク山脈。かつて海底にあったアラビア半島が隆起して形成されたものだ。そこにはかつての海の住人たちが一億年ものあいだ化石となって眠っている。写真(上):黒いサンゴ  アラビア湾(ペルシャ湾)サウジアラビア東海岸で見つけた現代のサンゴ、その表面には頑固にも一億年も前とまったく変らない紋が刻まれている。写真(下):白いサンゴ    リアドから北西に走るカシ-ム街道、それに沿ってトワイーク山脈が続く。ここには100メートルもの切り立った山崖が連なる。これを作り上げた地殻大変動は白亜紀の後半から第三紀といわれている。紅海の誕生もこの頃とされる。  隆起運動で出現した大断層崖は砂岩と石灰岩層からなる。石灰岩は侵食されにくく、一方、砂岩は雨風で削り取られ、長期間のうちに石灰岩が露出、頭が平らな台地が出現、それに伴い、周囲の砂岩は風化して崩れ落ち、そこには垂直に近い崖が形成されてゆく。  この切り立った崖にはいくつものキャメル・トレイル、アラビアの遊牧民や隊商たちが駱駝や羊を連れて往来した道がくねくねと続いている。        我々はこのキャメル・トレイルのトレッキングを試みることとした。勿論、駱駝ではなく四輪駆動車で、だ。  リヤドからカシーム街道を北西に進み、約76キロのホライミラという町に入る。ここから、一見、アフリカのサバンナに似た風景の沙漠に入る。   はるかテーブル型の山々を見ながら、でこぼこの土獏、ワジ(涸河)の河底を横断し、約30キロ車を走らせる。見上げる切り立った崖が連なるそのふもとで車を止める。いよいよ、ロマンと冒険に満ちたトワイーク山脈のトレッキングが始まるのだ   車幅ぎりぎりのキャメル・トレイル、 4WDのタイヤも悲鳴をあげる。こちらもあげたいのだが、舌をかんでしまいそうなので、必死にこらえる。  切り立った崖の上で車を止める。おそらく100メートル以上の高さ、ここで、ゴルフの球をティーアップして、ナイス・ショット!となれば気分爽快になるだろう。  ここには、いたるところ黒いかけらが転がっている。これがサンゴの化石だ。巻貝などの化石もある。          悪路を車は上がったり、下がったりし、ようやく川底のような場所で、休憩。昼食をと...

ところ変われど迷惑電話はつきまじ!アラビアの電話

  サウディアラビアの沙漠の中、360度見渡す限りの地平線です。ぎらつく頭の上の太陽、気温は50度を越えているでしょう。汗をかいてもすぐ蒸発してしまい、皮膚に塩の結晶が残ります。その中での仕事中、ケータイがなりました。なんと、東京の妻からの電話です。丁度この地で昼時、東京は午後6時になります。 「今どこにいるの?」 「沙漠の中さ。暑いどころか、やけどしそう。東京に帰ってビールが飲みたいよ、」 「東京も今、34度よ。いやになっちゃうわ」  地球はすっかり狭くなりました。10,000キロも離れても、いつでも家族との会話ができます。 短い間でも、家族との会話はストレスの解消となります。 しかし、数分後には、間違い電話が・・・・・。 すっかりストレスがもどってしまいます。  もうリタイアしてから23年も経ちますが、東京の我が家の固定電話にはマンションの勧誘、商品の売り込み、それに悪質なサギ電話まで・・・ もう、電話の受話器をとるのは嫌になりました。アラビアの電話とかわらないなあ。 こんなことですからアラビアの電話事情は今でも変わっていないのではないでしょうか。   当時はこんな有様でした。 イスラムの地にこうして電話は敷かれた    さて、アラビアのある国で電話が初めて敷設されたときの話です。 イスラム世界では、新しいものが出現するとそれがコーランの教えに違反していないか、論議の的となります。遠く離れても聞こえる電話の声は悪魔の声にちがいないと騒ぎたてられました。ところが知恵者がいて、悪魔だったら聖なるコーランは聞こえないはずだ、と保守的なイスラムの聖職者に電話でコーランを流しました。 逆転一発、OKがでました。     私がサウディアラビアに仕事で赴任していたころの1970年代は国内の電話は役所や企業か大金持ちに限られ、一般の人々は電話局でしか掛けられませんでした。勿論、国際電話をかけるためには、局で何時間も待って本社に連絡していました。70年の後半になると、一般の家庭にも普及していきました。 1990年代ではもうどこでも電話があり、ケータイも普及してきました。    今ではスマホが大手を振って歩いているでしょう。 しかし、世界のどこでも同じとは思いますが、迷惑な電話がよく鳴りましたねえ! 間違い電話が何と多いことよ・・・    電話が一般にいきわたった...

家族4人のグアム観光旅行で300ポンド(約140キロ)のカジキマグロを釣っちゃった!

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  フレデリック・フォーサイス著 「帝王=The Emperor」 篠原 慎・訳 を読んだ。図書館の棚から内 容 も見ないで引っ張り出し、借りたのだが「帝王」とは私が求めた歴史上の英雄の話ではなく、カジキマグロのことだとわかり、初めは読み飛ばそうとした。  しかし、私も釣りに関しては一言ある男だ。どうせ、こんなことはできっこない。釣れっこない、そういう思いで読んでいったが、話にどんどんと引き込まれていった。  主人公はうだつが上がらない50代の気の弱い銀行員、細君は亭主を見下して一日中ガミガミと小言をいっている。そういう夫婦が休暇でモーリシャスに観光に行く。せっかくのリゾート地でも細君は日ごろの態度を改めないから、主人公も楽しくない。ひょんなことからゲーム・フィッシングに誘われ、ビギナーながら「帝王」と呼び名のある800キロもあるカジキマグロを悪闘苦戦のすえ仕留める。(ここはさすが、フォーサイスならではの描写だ。読んでいて手に汗握る場面の続出だ)  だが、心優しい彼は釣り上げた「帝王」をリリースする。ホテルのロビーで皆の賞賛を受けた彼は、男 として自信と勇気をとりもどした。そして、結婚後はじめてこの悪妻を怒鳴りつけ別れる決意をする。作品の最後のせりふが秀逸だ。 「でも、マーガトロイド(主人公)さん、銀行のほうはどうするんです?ポンタース・エンド(銀行の支店)のほうは?」 「あたしはどうなるのよ?」 エドナ・マーガトロイド(主人公の妻)は泣き声だった。 彼はこの二つの質問について慎重に考えた。 「銀行なんかクソくらえだ」 と、彼はしばらくして口を開いた。 「ポンタース・エンドがなんだってんだ。それからマダム(妻)、あんたもクソくらえだよ」                                       篠原 慎氏 訳    そして、彼は銀行を退職し余生をモーリシャスで過ごし、漁師となる決意をする。  今の企業に勤める限り、私には主人公のようにこんな大口をたたく勇気はない。しかし、この作品は現代のサラリーマンの心の中にくすぶる、もやもやを代弁してくれる。のみならず、フォーサイスの筆力は、いやが上にも読者を主人公と重ねあわせてしまうのである。 実は、これを読んで、わくわくするあまり、その晩はなかなか寝付かれなかった。  当時、私はさる石油会社の中東にあ...