箱根の名水ー大平台の姫の水
大平台は箱根の有数の温泉地の一つである。戦国時代からの古い村落で、温泉地になる前は箱根細工の名産地であった。温泉を掘り当て今日では箱根十七湯の一つとして知られている。今回、大平台に宿をとったので、この機会にこの「姫の水」まで足をのばしてみた。この湧き水は一説によると北条氏の姫君たちが化粧水に、また豊臣秀吉が小田原城を攻略する際に茶の湯を点てたといわれている箱根の名水である。 箱根登山鉄道の大平台駅から近道を通って(我々の足で約15分)石原公園の脇の遍路を渡って更に5分坂を下ると左に姫の水の石碑が建っている。 石碑には明治天皇もお出でになったとの事、この湧き水は昔からずっと名水として知られてきたのであろう。 その碑の後ろにこんこんと湧き出ている泉があった。民家の中なので入るのに躊躇したが、泉の脇に柄杓が置いてあるのを見て観光客の為であろうと遠慮せず水を汲むこととした。 一口、美味い!、早速持ち合わせのペットボトルの水を捨てて姫の水に入れ替えた。 先ほどの踏切に戻った。ちょうど、箱根登山鉄道の電車が差し掛かってきた。カメラのシャッターを切る。乗ってみたいな・・・ よし、大平台駅から強羅に行くかな・・・。