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砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよー実際に見たアラブの格言

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   実はこの言葉はアラブの格言ではありません。フランスの作家アントワーヌ・サン・テグジュぺリ(1900-1944)の世界中の人々に読まれている星の王子様の一節です。 心に響く言葉なので、あえて格言に加えてみました。私たちはオアシスといえば砂漠を渡るキャラバンの憩いの場所として小さいときから想像を逞しくしてきました。一方、オアシス以外の砂漠の中にも井戸が掘られていますが回りは荒涼としたカーキ色の砂漠にかこまれて、一見どこにあるのか分かりません。 砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ What makes the desert beautiful is that somewhere it hides a well. アントワーヌ・サン・テグジュペリ(星の王子様)  砂漠の井戸は穴の回りに瓦礫を積み上げ、なつめヤシの枯葉をかぶせただけですから見てもけして美しい風景ではないのですがそこに暮らす人々にとってはかけがえのないものです。現在ではポンプでくみあげたこの水を灌漑に利用するところも多いのです。 砂漠の中の生活はまず水を汲んで運ぶこと。 娘さん達も大変でしょう。  地上に現れた泉は砂漠という広いキャンバスに美しい渓谷を描き出しています。  中東の紛争、せっかく訪れたアラブの春は、イスラム国(ISIL)の残虐な振る舞いでかすれてしまいました。 砂漠は戦火にまみれ汚いものに代わってしまいました。多くの井戸も破壊されてしまったでしょう。サン・テグジュベリのこの言葉もかすれてしまったようです。  砂漠の砂嵐は強烈です。私も砂漠の中で何時間も車に閉じ込められたときには一時はどうなることかと不安でたまりませんでした。 しかし、嵐が去った後に描き出された風紋でタイアのあとが消されて砂漠は美しい風景に代わっていました。     今からでも遅くない。願わくば、砂漠に平和が訪れ、サン・テグジュペリのこの言葉が新しいアラブの格言として語り継げられるよう願うばかりです。                                     暇人のつぶやき: ・ パイロットでもあったサン・テグジュペリは1944年7月、コルシカ島から南仏グルノーブルおよびアヌシー方面の偵察飛行に飛び立ったまま行方不明となり、そのまま大空の不帰の人となりました。 ・ 「砂漠が美しいのは、どこかに井
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   生まれて初めて見る魚 、これが食べられるかどうか気になりますね。食用とわかったら次に考えることは、旨いのか不味いのか? 刺身になるのか? 焼くのか煮るのか、フライにするのか? 連休の最終日、夜釣りから帰ってきた次男が言うには、釣ったところは東京湾口、「はちびき」という妙な名前の魚で食べられる・・・。これだけしかインフォメーションがありません。    「これは外道だよ。 ムツ釣りの間にかかってきたんだ」 と息子。  だが、真鯛をスリムにしたようなその姿はなかなかの♂イケメンです。♀ならばアニメのカワイコギャルになぞらえてもおかしくありません。 しか~し、つれない答えが待っていました。    体長:56cm   重さ:1.6kg  「この魚は市場に出回らないから、一匹2~300円だそうだよ」  「・・・・・・・」  とにかくも調べてみることにしました。インターネットで検索してみると あるある、先の疑問の全部が解明しました。     はちびきは 赤サバともいわれますが、漢字で 「葉血引き」 と書きます。なるほど身が赤いからそう言うのか。でも、妙ちくりんな名前ですねえ。 これじゃあ、スーパーにおろしてもお客さんは素通りするかもネ。いっその事、本名(学名)で売り出したら? 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハチビキ科ハチビキ属  うええ~。これじゃあ、もっと駄目ダア!  ともあれ、釣り人しか食べられないこの魚をさっそく刺身にしてみました。本命のムツも一緒に味比べ・・・。アララ、アジもいるよ。これは千葉の漁師の一品、「なめろう」に調理しましょう。  「・・・ん、うんめ~え」    魚肉は赤っぽく油がのっていて、トロとまではいかないが、まぐろも顔負けです。わさびはいつもの練ワサビではなく、きざみワサビですからシャキシャキしていて刺身の味を引き立たせています。 それにつけても、赤ワインがよく合います。  アラは味噌汁に、これもまたマイウ~ですね~え。  もう一杯おかわり!  レシピによれば、引いた皮も塩焼きにすると絶品とか・・・早速試してみましょう。  焼き物もフライも旨いとのこと。 もう1匹のはちびきは明日の夕餉の時にどうするか考えましょう。 楽しみですね。