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3年目のシクラメン

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  毎年12月、知人からシクラメンの花が届けられます。ポインセティアとともにクリスマスの花として室内に飾ります。シクラメンは次々と花を咲かせ4月まで楽しむ事が出来ます。毎年咲くとの事ですがいつも手入れが悪く枯らしてしまうのが常でした。  3年前、花が終ってから屋外に出して夏の暑い時期には風通しのよい木陰に置きました。秋になって葉は茂るも冬には花は咲きませんでした。  シクラメンの育て方をインターネットで調べてみると、株は夏の暑さに弱く5月頃に葉が枯れて休眠にはいるとか葉はそのままの場合もあるとか植え替えするとか肥料の与え方も様々、どれもがごちゃごちゃしていて良く理解出来ませんでした。   そこで昨年は自己流にやってみようと1000倍に薄めたハイポネックスを一週間毎に小まめに与えたり、底面給水の受け皿に水を怠り無く供給したりその甲斐もあって、昨年11月には小さな花芽がでてきました。驚いたことに3年前の花が咲かなかった鉢も蕾がつきはじめたのです。   今年は我が家の階段に並べてみました。 上から位1年、2年、3年ものです。 やはりプロが育てたものより花の数は違いますが、今年の11月にはまた花を咲かせてくれるものと期待しています。  昔、シクラメンのかほりという歌がヒットしました。そこで、花に顔をよせてみました。青臭さだけで何の香りもしませんでした。 一寸がっかりですね。  学名:Cyclamen persicum  和名:カガリビバナ(篝火花)  別名:ブタノマンジュウ(豚の饅頭)  花期:冬  受け皿に水がなくなったら水を足します。肥料は9月~翌5月まで2ヶ月に1回土の表面に化成肥料を施します。化成肥料の代わりに1週間に1回1000倍に薄めた液体肥料を与えても良いでしょう。底面吸水鉢の場合、液体肥料は鉢の底の受け皿に薄めたものを入れます。夏のあいだは直射日光を避けて風通しのよい木陰においておきます。まあ、これが私が理解できたシクラメンの一般的な育て方でしょう。  追記:  12月から咲いていたこれらのシクラメンは毎日のように目を楽しませてくれています。 昨年の1年生の花(最上段)は終りかけていますが何と2年と3年ものはまだまだ花芽が出てきています。 2013年4月11日撮影  

もし冒した罪を神が赦さなかったら天国は空っぽになるー実際に見たアラブの格言

   世の中にまったく罪を犯したことのない人間はいるでしょうか。道に落ちていた硬貨をポケットに入れても、罪になりますね。アラブでは表に出ない罪は,七割がた許されるという格言があります。そのため、うやむやのうちに葬られる悪事が多いようです。たとえ犯した罪が発覚しても、滔々と自分を弁護します。中東で赴任中、私はこのような場面に出くわし、辟易したことも何度かありました。  湾岸戦争のあと、私の部下が1週間も無断欠勤したので、それなりの手続きをすませました。なんらの消息もないまま1ヶ月たった後、彼がひょっこり会社に出てきたので、規定にしたがって君は会社を首になった旨をつたえたところ、解雇は不等だと申し立てました。 実は、彼はイラク軍が残していったグレネード・ランチャー(携帯式ロケット砲)を記念品として持っていたため、警察に捕まったそうです。  「皆もやっていることだ、俺だけじゃない、捨てていったものを持っていたといって泥棒したわけではない」と会社に復帰することを主張しました。 そして一ヶ月間の拘留の判決を受け、禊はすんだという裁判所の書類を提出してきました。 会社は言い分を認め彼は復職しました。周りの人達も私も彼の罪について関心を払う事はありませんでした。  アラブでは、罪の清算がすんだ後、そんな事はもうなかったと、もうその身は潔白とされ人からは後ろ指は差されません。アラブの格言では もし冒した罪を神が赦さなかったら天国は空っぽになる。  神さまは誰でも天国に受け入れてくれます。寛容の心は神の意思です。   日本では1回でも罪をおかせば、世間から疎外されてしまいます。 「罪を憎んで人を憎まず」私たちにもそんな言葉があります。(再犯を繰り返す不逞の輩は差し置いて)、このアラブの格言にあるように人を赦すという心が必要かと思います。   もう一人、武器の密売を繰り返していた男がいました。 大掛かりな組織でイラク軍の残した武器をトラックに積み込んで輸送中摘発されたのです。5年の服役を済ませたあと私のデスクの前に現れました。 見憶えのないヤツだったので、握手をして名前を聞きますと、5年前にこの部にいたので、復帰したいとのことでした。   会社を辞めたのだろうとの問いに、刑務所に入っていたとの返事でした。 武器の密売については、皆もやっていた事だ、捕まったのは不運だったとの返事がかえっ