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つい見過ごしてしまう月下美人の花

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    月下美人  その花言葉は「はかない美」。名の通り、夜に咲き翌日の朝にはもう、つぼんでそれで終りです。だから、つい開花を見過ごす事が多いのです。月下美人と和名が付けられていますが元々はメキシコ原産でのサボテン科の植物です。  学名は Epiphyllum oxypetalum , 舌をかみそうなので、英語でA Queen Of The Nightと憶えて置いてください。 いずれにしても、純白の清楚な香りの良い花です。 一昨年挿し木にしたこの鉢、今年9月に入り蕾をつけはじめました。 彼女?を密着して観察することにしました。 いえいえ、ストーカーなんかではありませんよ。(ちょっと、パパラッチみたいですけれどもね) 花芽は分厚い葉の間から出てきます。若葉も同じような格好で出てくるので、いつも見間違えてはガッカリするのが常です。 小さな花芽、はじめは豆粒程度です。.   9月25日    その内につくしんぼのようになって、だらりと垂れ下がってきます。   9月29日    茎の部分はかなり長くなりましたが、まだまだですネ。 9月30日  開花の3日前あたりから花茎の中央から曲がりはじめ、立ち上がってきます。 10月3日(夕方)    さあ、蕾みがふくらんできました。 今晩開花しそうですね。 夕飯が終ったらもう眼が離せません。   10月3日 (7:00 PM)    蕾みは徐々に開き始めました。もう付きっ切りで観察しています。   10月3日 (8:30 PM)  咲きました!   まだまだ大きく開いてきますよ! 辺りには甘い香りが漂いはじめました。 10月4日(0:20 AM)    大輪の花は咲き誇っています。まだまだこれからでしょうがもう眠い、観察はやめましょう。お休みなさい。  翌日、あ~あ だらしない 、  だから、夜更かしは美容の敵だと言ったでしょう!   「? ・・・・・・・・・・・・・」  でもがっかりはしません。 他の鉢植えの月下美人の花も次々と花芽をつけていますから・・・見過ごさない様に毎日観察することにしましょう。

今日はうちで、明日はお宅でー実際に見たアラブの格言

  砂漠で生きる民は皆の協力がなければ生きていけないでしょう。相互扶助の精神です。手を貸してほしいと頼まれれば、喜んで協力してくれます。明日はわが身ですからね。私も砂漠の道で車が故障してしまった時、何人もの人が着物がよごれるのを嫌がらず押しだしてくれました。遊牧民のテントを訪ねたときは、けして裕福とは思えない彼らが羊を2頭も屠って歓待してくれました。  だが、こうした歓待に対して、次には私が何かをしなければなりません。皆、次の何かを期待しているのですから。だから、部下たちと羊の丸焼きパーティをする際、歓待を受けた遊牧民の彼から羊を買いました。  アラブ人はかなり見栄坊です。彼らに子供が生まれると、男の子だったら葉巻を、女の子だったらチョコレートを皆に配ります。ところが彼らは子沢山、次から次へと子供が誕生します。10人以上はざらです。ちなみにサウディアラビアの女性一人が生涯で生む子供の数の平均は8人だそうです。  私の部でも次々とスタッフたちが『今日はうちのお祝い、明日はあいつのお祝い』と、どんどん派手になっていきます。おかげで私のデスクの引き出しは葉巻とチョコで一杯になってしまいました。祝い事は給料の高い安いにかかわらないから、これではサラリーが低いヤツはたまったものではありません。  そこで一計を案じ、祝い事はオフィス内で30分間の簡単な朝食会に代えて行うことにしました。平べったいアラビア・パンのホブス、ひよこまめを練ったハンモスやゆでたまごとコーヒー、お茶くらいですから、50人分で50リアル〔1600円〕もあれば十分です。就業時間内にこんな食事をすることは会社の規則で禁止されていますが、無視することにしました。彼らにもこのアイディアは受けました。私も新車を購入した時に主催しました。スタッフの一人は子供が高校を卒業したからと、家庭料理を大皿に盛ってくるは、あいつに負けまいと大きなケーキをもってくるは、またまたエスカレートしてしまいました。 今日はうちで、明日はおたくで との砂漠の格言のささやかな互助精神は彼らの自尊心の前にもろくも崩れ去ったようです。 このように 気前の良さはすべての欠点をかくす とはアラブの格言のひとつです。