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9月, 2007の投稿を表示しています

アラビア湾の海底散歩道

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   サウジアラビアの東部、アラビア湾(ペルシャ湾)に面したカフジ。単調な沙漠の生活の中で、アラビアンブルーの海は心のよりどころです。 会社が引けたあと、また、休日には、ダイビング(シュノーケリング)を楽しむことが出来ます。  カフジは沙漠特有の乾燥地帯ですから、最高気温も1月は17℃、3月には20℃を越え、真夏の8月には42℃となります。   一方、水温は1月、17℃ 3月、23℃と気温よりむしろ高く、8月には33℃になり水中でも日本の真夏日の気温とおなじ位になります。だから温泉プールに入っているようで、泳いでいて汗をかくほどです。 12月も水中は20℃ですから、その気になればダイビング(シュノーケリング)は一年中できるわけです。   しかし、冬場は海が荒れますから、海中の視界が悪くダイビングは面白くありません。 3月末には海中のところどころに海藻が繁茂して、いわば、海の春が訪れるのです。 さあ、これからが本番です!  注: 最高気温、水温は30年間(1971~2000)の平均  カフジの海は遠浅で岸から200メートル先でも水深は3~5メートル位、シュノーケリングにはもってこいの水深です。 しかし、海底は陸上の沙漠そのままの姿でカーキ色の砂地が延々と続き、そこには魚の姿はありません。 イモ貝がはいずりまわっているくらいです。  水中の沙漠の旅は岩や投棄物を目印にして泳ぎ続け、目的のサンゴ礁にむかいます。  突然、目の前にあらわれた小さなサンゴ礁。そこは魚たちが住む憩いのオアシスでしょうか。   海の舞姫、チョウチョウオが乱舞しています。 不意の闖入者は歓迎されないのか、彼女達は逃げ散ってしまいました。 しばらく、海底で息を詰めて待ちます。   ようやく、撮影許可がおりました。ふう!  アラビアのダウ船が落としていったのか、海底に横たわる古びた錨のチェーン。これも海底の散歩道の絶好の道しるべです。  前を横切る10センチほどの可愛いモンツキダイ。多分、ここは彼らの通学路なのでしょう。   ここにも名も知れぬ魚の群れ、メジナの仲間でしょうか。  ヒオウギ貝もこのサンゴのあいだに住居を構えています。美味な貝なので獲り過ぎて、数が減って、しまいました。  ウニは日本でもお馴染みのムラサキウニのほか、とげが20センチもある大型のウニが生息しています。 (中)  とげに刺され

一日に3度楽しめる酔芙蓉の花

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  9月~10月が開花時だと専門書にありましたが、我が家の今年の酔芙蓉の花は8月一杯で終わってしまいました。芙蓉の花言葉は 「しとやかな恋人」 です。なるほど、このたとえは当を得ていますね。見ていて飽きが来ません。この美しい恋人の顔は朝は純白、昼は淡いピンク、夕方は紅色に変わり、まるでお酒に酔っ払っている様なのでこの名前が付いたそうです。彼女を密着取材してみました。  7月末、ベランダの鉢植えのつぼみもふくらんできました。そして、8月11日のこと・・・。 午前8時 おおきな白い花、清楚な美しさ。それを愛でながらの朝食です。  花の香りか、コーヒーの香りかどちらをとっても いいね。  正午    昼間からお酒を飲み始めているのでしょうか、ほんのりと頬をピンクに染めた酔芙蓉の花、風にふらふらとなびきます。   ずるいぞ!一人酒は。   こちらは昼食のスパゲッティだけ、  ワインを飲みたいのだが・・・。「昼間から駄目ですよ!」と妻の声。 午後3時                                           花は相当酔いが回っているようです。赤くなっています。 しとやかなしとやかな花美人が酔っ払ったら、介抱しなければなりませんね。  暑さもあって葉っぱもぐったりしています。酔い覚ましの水を撒いてあげましょう。    午後6時      私は風呂あがり。いい気持ちですねえ。「どうだい、一杯付き合ってくれないか」   花に花にむかってビールをすすめる私に「もうお酒は沢山」 と言いたげに花は首を振るばかりです。   仕方が無い、独酌で飲っか・・・。   翌日の朝      酔芙蓉の花はぐったりと萎んでしまいました。二日酔でしょうか。あ~あ、だらしない。幻滅。 写真は撮らないでおきましょう。かわいそうですから。   その翌々日   おっ! 白い花が咲いている。 また、今日も酔っ払ってしまうのでしょうか。