投稿

6月, 2017の投稿を表示しています

魚の口に入っている甲殻類ウオノエ(タイノエ)

イメージ
   「あかむつ」を さばいている時、その口にシャコに似た白い甲殻類の仲間が入っていることがあります。この魚はかなり深い棚に住んでいる魚類ですから、この甲殻類も同じ環境に住む生物です。名前はウオノエ(タイノエ)というそうです。シャコみたいだから食べられるかどうか?そこで調べてみることにしました。  このあかむつ(上)は42cm 1.3kgありました。この口に入っていたウオノエの体長は約5cmと2cmの二匹でアカムツの口の中ほとんどいっぱいの大きさです。 いわば人間が大福とピーナツをほおばっている感じです。  最初は魚に捕食されたと思っていましたが、実はこの甲殻類はタイやアカムツなどに寄生しており学名は 甲殻亜門軟甲綱ワラジムシ目ウオノエ科  大きいのがメスで小さいのがオスです。ペアで魚の口に寄生して体液を吸収して生きているそうです。 な~んだ、魚が食べたのではなくて逆に食べられているんだ。     ウオノエは性転換をする生物で、文献では先に魚の口に入った方がメスになるそうです。メスが魚の上顎、オスがその脇や下額に張り付きます。   ひっくり返して見ると、なるほど大きいメスの腹には育嚢があり卵胎生です。堂々としていますねえ。 小さいオスはカカア天下の女房の尻に敷かれ哀れっぽく見えます。   この甲殻類と同じような種類で深海に住む大型のグソクムシと呼ばれているものがあります。鎧をまとっているようなので具足虫なのです。 TV番組ではこれを食材として網焼きをしている場面がありました。このオオグソクムシ(10cm~15cm)は味が濃厚で美味しい、とのお客のコメントがありましたが・・・・。食べるのはちょいと勇気がいりますね。 可愛い顔をしているので水族館で飼育されているそうで、子供たちに人気者だとのことです。

初夏、尾瀬の水芭蕉を訪ねてー日帰りハイクの旅

イメージ
  尾瀬にゆきたいなー この言葉を何年前から言っていたのだろう。時間がない、時期が悪い、遠いなどいろいろな理由で実現出来ないでいた 。尾瀬ヶ原日帰りのハイキング」 の広告が目に飛び込んできた。これだったら行けそうだ、これより奥の 尾瀬沼 への旅だったら夜行バスでゆくか山小屋に一泊2日になる。 6月は尾瀬の水芭蕉を鑑賞するのは最適の季節だ。妻と二人、早速申し込んだ。6月7日には気象庁の梅雨入り(速報)が発表されたが、9日は天気予報では晴れだ。 6月9日 06:30: 東京駅前からバスで出発。予報どおり晴れの日だ。金曜日だから交通混雑もない。11時過ぎには尾瀬高原ホテルについた。ここから尾瀬にはマイカー規制で大型バスは入れず、小型バスに乗り換える。30分後尾瀬南の入口  鳩待峠 に到着した。  まずはガイドさんの指示でストレッチ体操。今日の尾瀬は快晴、涼やかな空気を胸いっぱい吸い込む。AグループとBグループ15名ずつ2班に分かれて出発する。ここからは尾瀬の山道。緩い岩道は湧き水でびちゃびちゃで歩きにくい。ほどなく第一の難関、下りの長い急階段。  続いて二本の木道が続く、ここは右側交通、すれ違う登りのハイカーは「コンニチはー」とあいさつを交わすのがマナー。しかし帰路のほとんどの人は無言のまま。そんな余裕はないのだ。帰りは辛い苦しみを味わうことになるのか・・・いささか不安にかられた。   斜面にはまだ残雪が、しかしもう初夏だ。尾瀬のシンボルの水芭蕉が早くも目を楽しませてくれる。まだ時期が早いのかほかの花はほとんど咲いていない。 それでもガイドさんの説明で尾瀬には豊富な植物群の存在がわかる。名前は数分後には忘れてしまうが・・・。 ヤマウグイスの声しきり・・・。  ふたたび階段、今度は登りだ。 また木道が続く。熊が出てくるので鐘を鳴らしてくださとの注意書きあり。遠慮がちに、カン・・とたたく人、ここは自然界、都会じやないから迷惑がる人なんかいない。思い切りゆこう!しばらく歩を進めてゆくと遠くでカ~ンと澄んだ音が聞こえた。  川上川のせせらぎの音を聞きながら程なくして尾瀬ヶ原の入り口 山の鼻 に着く。鳩待峠からここまで 3.3kmの下り坂の山道 で1600メートルの鳩待峠からの標高差は200メートルもある。我々の足で1時間ちょっとの行程だった。薄着だったが汗びっしょり。帰りまで体力