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あれっ?ここにも東京駅が・・・実はJR深谷駅です。

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4月15日 10:10  JR大崎駅から新宿経由の高崎線特快で約1時間半、妻と二人、深谷駅に着いた。おなじみの深谷ねぎの産地だが今日はそれが目的ではない。深谷にあった日本煉瓦製造株式会社が出荷したレンガでJR東京駅が建設された。この縁で現在のJR深谷駅は1996年(平成8年)に東京駅を模して竣工したのだ。今日はその姿と深谷のレンガの歴史を訪ねてみることとした。  深谷駅を一歩出ると、そこはミニ東京駅がそびえている。外観は赤レンガならぬ赤タイルだが、まるで東京にもどってしまったような感じを受ける。 丸の内オフィス街や皇居がないのが玉にきずかもしれないが・・・。ただ、人通りが少ないからホッとする気持ちは否めない。  駅前には渋沢栄一翁の銅像が立っている。渋沢翁は数々の企業を起こした明治の実業家で日本煉瓦製造株式会社もそのひとつだ。  深谷出身の渋沢栄一翁(1840~1931年)は1887年(明治20年)に深谷に日本に最初の機械式レンガ工場を設立した。 ここで、製造されたレンガは専用の鉄道で各地に運ばれ、現在の東京駅のみならず、日本銀行(旧館)、法務省、赤坂迎賓館さらに旧信越線の碓井峠の陸橋(めがね橋)にも使用された。  深谷市を観光する場所は多岐にわたる。駅の観光案内所でもらった地図をみても目移りしてしまう。そこで今日は赤レンガ関連に絞ってみることにした。しかし、目指す場所はあっち飛び、こっち飛び。  困惑する私たちを見て「徒歩で全部見ようとすれば一日では回りきれません」と、親切な案内所の人は周遊バス停まで案内してくれた。市民の足のバスは一日何回乗り降りしても100円。目指す場所の拾い観をすることにした。  ここで、もう一人の福の神が現れた。  「バスでも何時間もかかってしまう. よろしければ私の車で案内しましょう。仕事の時間まで大分あるから」  そういって、その人は江戸、明治、大正、昭和のレトロな街並み(もちろん解説つき)をぐるりと回ってくれた。レンガ造りの酒造会社の煙突、また歴史を感じさせる古い建物が多い。そのはずだ、深谷は昔は旧中山道の宿場町として栄えていた所であったからだ。  われわれの求める赤レンガが製造された日本煉瓦製造株式会社(いまはその敷地は印刷会社)跡をみて、駅に続く遊歩道(あかね通り)に降ろしてくれた。有難うございました!本当に助かった。  ここから