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「千と千尋の神隠し」のアニメイメージの建物を見つけた!

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    晩秋の小金井公園を散策しました。ここには「江戸東京たてもの園」があります。ここは墨田区の江戸東京博物館の分館です。中には江戸時代の八王子千人同心の家や農家、明治の高橋是清邸、大正の田園調布の家、昭和の三井八郎衛門邸や、青銅砲、都電の車輌など、色々な展示物がならんでいます。ここで、意外な建物に出会いました。宮崎駿監督のアニメ映画、2001年に製作され大ヒットした「千と千尋の神隠し」でイメージモデルの一つとされる建物があったのです。園内で出会った人から教わりました。 それは、園内の東ゾーン昭和初期の銭湯「子宝湯」と文具店の「武居三省堂」です。 「子宝湯」は東京足立区にあった昭和4年の当時の代表的な作りとなっています。浴槽にはお馴染みの富士山の壁画、苦虫をかみつぶしたような顔のオジさんが座っていたであろう番台、玄関の七福神や大型の唐破風は神社仏閣のような作りです。アニメのほうはこれに中国風の極彩色が加味されていますが、 やはり、原型はこれですね。  同じゾーンにある武居三省堂、神田須田町にあった関東大震災後の建物ですが、これがなんでアニメ画のイメージに?と思い中に入って左側をみると、あっ!あのシーンだ!とすぐわかります。   うれしくなって、もう一度「子宝湯」に行き、映画のストーリーと重ね合わせました。    2002年にはここで、千と千尋の神隠し展と野外上映会が開催されました。シンボルキャラの「えどまる」は宮崎監督のデザインだそうです。  (出典:江戸東京たてもの園パンフレットより)  宮崎アニメに想いをはせながら三省堂の横の「蔵」の二階のうどん店で昼食を取りました。私は「武蔵野うどん」妻は 隣で「トトロうどん」 いやトロロうどんでした。 江戸東京たてもの園へのアクセス 所在地:東京都小金井市櫻町3-7-1        JR中央線武蔵小金井駅北口から            西武バス小金井公園西口下車、徒歩5分    関東バス 三鷹行き「江戸東京たてもの園前」下車 徒歩5分        西武新宿線花小金井駅から                 西武バス「南花小金井」から武蔵小金井駅行き、小金井公園西口下車、徒歩5分    駐車場:770台 (問い合わせ先) Tel : 042-384-2093

砂漠の悲劇の多くはおしゃべりの口から生まれるー実際に見たアラブの格言

  ある日の朝、私の部のアラブ人スタッフが集まってなにやらひそひそ話をしていました。仕事の手を休めてさぼっているな、あとで注意してやろうと私は自分の部屋で執務をしていたところ一人の部下がやってきました。彼は悲しげな顔でしゃべりはじめました。  昨日、彼の知人の自動車修理工が殺されたというのです。 そこで、その男の残された家族のために寄付をお願いしたいというものでした。 修理工は私も知っている男で、何度も車の故障を直してもらった腕の良いメカニックだったのでびっくりしました。 とりあえず、手持ちの現金をその男に渡してほかに何かできることがあれば、と言い添え、なぜそんな事が起ったのかそのわけを聞きました。   ことの発端は、ある男の妻の容貌が不器量だとのうわさ話でした。当地は厳格なイスラム社会、女性はベールで顔を隠していて夫や家族以外に見せることはしません。 誰かがそっと見たとなれば夫にとっては大変な侮辱です。それがうわさ話となって世間に広まる事は男一生の恥辱となります。しかも容貌のことともなれば激怒するのは当たり前、そこで、うわさを広めた(であろう)修理工をピストルで撃ってしまったわけです。男はこれが妻の名誉を回復したピストルだと、それを持って警察に出頭したわけです。 砂漠の悲劇の多くはおしゃべりの口から生まれる  アラブではこのような格言があります。だが、いつものことながら事実はどうなのか、うわさ話だけを聞いている限りでは真実はわかりません、当地での本当の話は千に三つといわれています。  警察の調べでは撃たれた修理工はうわさを広めた張本人ではなく、人違いだったとの事でした。この男は出稼ぎのアラブの修理工、この国ではお客の悪口などをいえば職を失ってしまうでしょう。しかも車の修理工場にはかならず男性が運転して持って行きますから奥さんの顔を見る機会はありえません。   実際、後になってから話には尾ひれがついて様々な憶測が広まりました。本当はアイツが言ったらしい・・いやコイツに違いないと疑われた人はとんだ迷惑をこうむる事になりました。しかし、藪の中、どこの誰がうわさ話の発端であったかわかりませんでした。  舌を野放しにしておく者はあとで後悔する  この格言どおり、うわさを広めた張本人は自分の舌のおかげで犠牲者が出るまで事が大きくなってしまい、悔やんでいるに違いありません。