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たこの褌(ふんどし)ーどうやって締める?

 たこの足にどうやって褌(ふんどし)を締めたらよいか・・・、 考えてみても、出来るわけがないですね。  しかし、世の中にはどうするのか、わけの分らない事がどんどん進んで行ってしまうことがあります。  たこさん、プールで泳ごうと、ふんどし担いで来て見れば, たこさん ふんどし締めようと、ここかな、そこかな、あそこかな,      ハア~たこのふんどし~ どしたらいいんだろ~                                                     ***  バブル経済真っ只中のころでしたか、宴席で同僚のN君がこの囃し歌でたこ踊りをはじめると、皆、拍手喝采、場が盛り上がったものです。 そのころ流行した電線音頭なんか、かすんで見えたものでした。まったく、平和な世の中でしたねえ。  一本の褌(ふんどし)を、たこの八本の足にどうやって締めるのでしょうか。 迷ってしまいますね。 それじゃあ、ふんどしをやめて海水パンツに四本ずつ入れればいいじゃないか、という意見もありましたが、それでは体が二つに分かれて、たこさんも身動きできず、かわいそうです。  どうしてよいか分らないが、とりあえずやって見よう、行け行け、ドンドンの時代でした。            ・・・・・・・・・・ 国連は「たこのふんどし」か?    話は変わりますが、最近テレビのニュースでは毎日のようにレバノン紛争が伝えられています。イスラエルもヒズボラの双方とも徹底抗戦を主張し、なかなか収まりそうもありません。国連ではようやく議長声明なるものが採択されましたが、内容は超大国の横槍でうやむやのまま、戦火をどう収めるのか具体策はありません。  「まるで、 たこのふんどし だな」  テレビのニュースを見ていて、おもわずつぶやいたこの言葉に、戦後生まれの平和な時代に育った妻は  「えっ、何のこと それ?」 と意味がわからずにキョトンとしています。  「要するに、戦争とはなにか、皆、どうしてよいか・・・全く分からんのさ」  迷惑するのは一般の市民です。平和という一本の 「ふんどし」 を、戦争という怪物の腰にどうやって締めたらよいか、良い知恵はないものでしょうか。             ・・・・・・・・・・・ 結論が出ない「たこのふんどし論争」より事実が知りたい       新聞もテレビもどこかに紛

砂浜が消える?海岸線の危機 - 神奈川県秋谷海岸の思い出

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  岡本太郎画伯と秋谷の海  7月13日 NHKの番組 「クローズアップ現代」で 日本中の砂浜が消えてゆくという番組がありました。その中で、神奈川県横須賀市の秋谷でも海岸が波で浸食されて無くなっている映像が出てきました。海岸のそばの住民は、もう、かつての広い砂浜がなくなって家族で泳いだり、バーベキューを楽しむことができなくなったと、インタビューの中で嘆いていました。   海水浴シーズンがやってきたせいでしょうか、7月15日の日経夕刊にも 「湘南の砂浜、浸食深刻」 と大々的に報道がありました。この問題を抱える各県は、砂の流失を食い止めるため、沖合いに人工礁を作ったり、礫(粗い砂)を入れたりする対策を取っていますが、浸食を食い止めるのが精一杯で、海岸を元の状態に戻すにはこれといった名案はなさそうです。   浸食の原因は河川ダムや川砂利採取で海に流れ込む土砂が減った、また、港やヨットハーバーの建設でこれらの土砂の移動が遮られ、海岸に集まらなくなった。それが原因で海岸の砂は波の力で流され減ってしまうというのです。  何だ、人間による自然破壊じゃないですか!  ダムや港の建設は私たちの生活には欠かせないものとは思いますが、もっと先の自然への影響を読むことが出来なかったのでしょうか。   秋谷海岸には懐かしい思い出があります。かれこれ43年も前でしたか、この秋谷には私の親戚の家があり、海の好きな私は一年を通じて、たびたびお邪魔していました。  或る時、友人たちとこの海岸でバーベキューを楽しもうと、車を連ねてこの親戚の家に出かけました。  このグループの中に、万年青年であった、画家の岡本太郎氏(1996年没)もご一緒でした。 先生と呼んではいましたが、当時、50代の彼はわれわれ20代の若者たちとは、いたって気安い友達同士のようでした。  スキーやスキューバ・ダイビング、テニスなどに声をかければ、すっとんでくる太郎画伯でした。  砂浜でわいわい騒いでいると、太郎画伯は、 「俺を年寄り扱いするな、よし、相撲をとろうじゃないか」 ということになり広い海岸で、腕自慢の若者相手に次々と取り組みを始めました。  初めは適当にあしらっていましたが、なんの何の、太郎山の低い姿勢からの一気寄りには、皆、土俵を割ってしまいます。延べ20人近くと対戦し、ハアハア言いながらも、「どうだ」といわんばかりの