何十年ぶりだろうか 我が家に飛んできたタテハ蝶は・・・
毎年どこかに生えてくる初雪草、今年はバラの鉢に居候を決め込んでいます。大家サンのバラは迷惑そうですが赤いバラの花と白い初雪草がマッチしているので、このままにしておきましょう。おやっ? 蝶々が飛んできました。初雪草に蜜でもあるのでしょうか、さかんに吸っているようです。何十年ぶりでしょうか、この蝶が我が家に飛んできたのは・・・ 小学生の頃、昆虫に興味があった私は夏にはかぶとむし、くわがた、蝉など標本を作り夏休みの宿題として提出していました。なかでも蝶は展翅板で一生懸命になって形をととのえたことを思いだしました。 年をとり、最近は園芸にのめり込んでいますので、すっかり昆虫のことなど忘れていましたが蝶を観察するのは久しぶりです。この蝶はアカタテハです。(学名: Vanessa indica)。前翅に鮮やかな橙色の帯模様があるタテハチョウで日本でよく見られます。タテハチョウの種類は他にルリタテハ、キタテハなどはありよく標本を作ったものです。 そうだ!昔の標本がまだあったはずだ。押し入れを探してみると、あった、あった、古びた標本箱の中にアカタテハ、ルリタテハ(学名 Kaniska canace :右標本箱の左下)の標本が残っていました。これは息子が小学生の頃,に採集したもので、展翅板で翅を整える事を教え作ったものと記憶しています。 私が小学生の頃ルリタテハを幼虫から育てた事を思い出しました。庭のおにゆりの葉に見慣れない濃い紫色の幼虫が十数匹もいるのを発見、どんな 蛾 ?になるのかなと飼育瓶で育てたところ、なんと、ルリ色の蝶が羽化しました。可哀そうに思いましたが、すぐに全部を標本にしました。学校に持っていくと理科の先生はこんな綺麗で完全な沢山の標本を見たのは初めてだと、びっくりしていました。そこで、これは教材として寄付しました。 年を経て、今は私の孫が蝉とりに夢中になっています。親父になった息子が種類など教えています。孫はアゲハチョウを獲った!と得意になっていましたが、翅はボロボロ、これでは標本にはなりません。逃がしてあげるように言いました。