聞く耳を持たないヤツと話す位ならロバと話した方がましだー実際に見たアラブの格言
アラブで仕事をしていると、オフィスには様々な人がやってきます。 忙しいときに長時間相手をしなくてはならない、ましてや、クレームや仕事の陳情の時は早く切り上げたい気持ちでいっぱいです。 そのため「まあ、考えておきまっさ」とろくに相手の話を聞かないで追い返すこともありました。 日本でよく言うような 「考えておきまっさ」 或いは聞くふりをして 「相槌をうつ」 ような仕草はアラブ世界では自分の言い分を了解してくれたと受け取りかねません。 翌日もやってきて、昨日の話はどうやってくれたと迫られます。 ここでまた長時間の議論をしなくてはならなくなります。 だから、しまったと思うこともありました。 相手の言い分を聞いてそれに対して十分な反論をしなければなりません。 アラブには 「聞く耳を持たないヤツと話すくらいだったら、ロバと話す方がましだ」 という格言があります。 聞き流すような人間は軽蔑の対象となり、これが口コミで広がりこの人の巷の評判はがた落ちになりかねません。 反論するにはそれなりの確証が必要です。 だからささいな要件でも、かならず議事をまとめておいて後々の証拠としておきます。 相手は有ること無いことを、拡大解釈して迫ってくるからです。 こちらの言い分もかなり誇張気味になりますが、口喧嘩は勝った方が得をします。 日本に戻ってからもこの癖が抜けきれなかったので、「あいつは嫌な奴だ」と評判は良くなかったようです。 アラブでの常識は日本では非常識でしたね。 暇人のつぶやき 一方、東洋では「聞く耳をもたず」とお隣の国でもやっていますね。 国連でいくら言ってもミサイルや核兵器の開発はやめません。 かわりに罵詈雑言だけが返ってきます。 こんなロバと話しても「馬の耳に念仏」ですからダメでしょう。 どんな悪口を言われても知らん顔して圧力をかけていれば、そのうち折れてくるのかもしれませんね。 あれっ? 今度はほほえみ外交? 騙されないように。